愛のために我が子を失った悲劇の王妃に憑依したみたいです。推しの息子と二人で幸せに暮らすため、夫はヒロインに差しあげます!

愛のために我が子を失った悲劇の王妃に憑依したみたいです。推しの息子と二人で幸せに暮らすため、夫はヒロインに差しあげます!

last updateDernière mise à jour : 2025-10-05
Par:  KayaComplété
Langue: Japanese
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日本でアラサー主婦だったのに、気がついたら不倫恋愛ロマンス小説に登場する、性格の悪いアデリナに憑依していた!? しかも素人作品!?未完成!? このままでは夫のローランド王がヒロインと出会い、最推しの息子、ヴァレンティンが悲惨な死を迎えてしまうバッドエンドに! よし。すぐに離婚しよう!…と思ったのに? 性悪妻に憑依した元日本人アラサー主婦×愛のために自分の息子を殺す運命の王。 二人の離婚劇の行末は?

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Chapitre 1

性格の悪い妻に憑依したので、迷わず離婚します

 「氷の王」と呼ばれたローランド六世は、幼い頃から愛のない夫婦の元で育ち、常に愛を求めていた。

 だが妻にと政略結婚を持ち掛けられたのは、性格の悪い大帝国の皇女、アデリナだった。

 ローランドは迷ったが、自国の民を思って彼女との婚姻を決める。

 確かに始めは、ローランドも何とか妻を愛そうと努力した。

 だが性格の悪い妻だけはどうしても愛せなかった。

 その事で苦しみ、やがて心を閉ざした。

 数年後。

 二人の間に義務として子供が産まれるが、ローランドは国を守るために、隣国の戦場へと旅立ってしまう。

 そこでローランドは瀕死の重傷を負うが、ヒロインで白衣の天使=リジーに命を救われる。

 リジーと触れ合い、心を通わしたローランドは、ついに本当の愛を知るのだ。

 ローランドとリジーの愛は、吹き消せない炎のように燃え上がった。

 「許せない……!!

 私以外の女を愛するなんて許さないわ…!!

 すぐに別れなければ、その女の大切な関係者を、一人ずつ処刑するわよ!!!」

 それを知ったアデリナは、自分の所有物を奪われたと怒り狂い、二人を引き離そうと過剰なまでの妨害や嫌がらせを繰り返した。

 だがローランドとリジーの絆は深くなるばかりで、ブチ切れたアデリナはついに母国の兵を引き連れて、夫の治める国に反旗を翻した。

 アデリナの母国マレハユガ大帝国と、クブルク国の全面戦争が始まったのだ。

 嫉妬に狂った母親のために、息子のヴァレンティンは王である父と戦争をする事になる。

 最終的にアデリナは破婚されて身を滅ぼし、最愛の息子ヴァレンティンは、最後までリジーとの愛を貫いた自分の父親、ローランドによって殺害された…

 ……って悲劇すぎん?

 ……タイトルが確か。

 【愛を貫いた白衣の天使と氷の王】っていう不倫恋愛ロマンス小説だったよね?

 何で小説投稿サイトの素人作品に出てきた、性格の悪い妻アデリナに、私が憑依してるの?

 しかもまだ未完成作品だったじゃない!!!

 今の段階だと確か、二人が政略結婚して一年後くらいだよね。

 だけどそれなら、既にローランドはアデリナに対して不信感しかないはず……!

 しかも私の最推しのアデリナの息子、ヴァレンティンに至ってはまだ妊娠すらしてないじゃない!

 会いたかったな、ヴァレンティン!

 でもそっか。何か分からないけど、憑依してしまったものは仕方がない。

 それより、この最悪なバッドエンドを一体どうするべき?

 考えて。

 物語やゲームの悪役に憑依してしまった主人公達なら、こんな時どうする?

 やっぱり、バッドエンド回避を目指すのが鉄則だよね!

 それなら私も夫との仲を友達程度に回復しておいて、ヒロインが現れたら快く譲ればいいんじゃない?

 いや、その前に遊んで暮らせるお金を稼いでおいたり、隣国の王子に溺愛されたりすれば?

 って……え?

 ちょっと待って待って待って。

 夫のローランド王は既に、アデリナに対して冷え切ってるんだよね?

 そんな人に好かれようと、媚び売りながら生きるなんて無理じゃない?

 こっちもそれなりの年齢だし、プライドが許さないというか。

 それにヒロインが現れるまでにって。

 ……ヒロインが現れて、夫が横から奪われていくのを見守れって?そんなドロ沼、現実だけで十分なんですけど!

 隣国の王子が人妻を溺愛?

 本物の小説の住人じゃあるまいし、そんな都合のいい展開あるわけない!

 つまり自力で救われる以外に、私が助かる道はないって事だよね!

 うん………バッドエンド回避のために即離婚しよう!

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commentaires

ぷっかりん
ぷっかりん
好きです♪憑依した先が悪女とばかり思い込んでたらツンデレだったなんて(笑)続きが楽しみです!
2026-06-04 07:45:37
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均
とっても楽しかったですw... みんな、個性的な人たちなので、番外編も楽しく読めました!続編が、読みたいですねー... 内容は、カラッとした主人公にあったストーリーなので、ドロドロなしです!読んでみて下さい... 重複ページがあるので、見直して下さいね!よろしくお願いしますw...
2026-04-23 16:02:59
0
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蘇枋美郷
蘇枋美郷
番外編まで含め、本当にめっちゃ楽しい作品でした!王妃が小説の展開を知っているからと何とか離婚しようとしていたのに逆に溺愛され、ヒロインは登場したものの役立たず。王妃を傷つけたと嫌われて断罪される始末に。隣国の王太子までそれに乗ってヒロインもどき?の断罪手伝ってて笑ったwwもっと読みたかったー!!!
2025-10-08 11:30:12
2
0
蘇枋美郷
蘇枋美郷
番外編のアデリナ入り葵(表現がw)の復讐劇が最高に面白いwww彼女にはこっちの世界の方が合ってるのでは?と思ったww優君とお幸せに♡
2025-09-29 17:25:59
3
0
蘇枋美郷
蘇枋美郷
文章選択して感想コメントが書けないからここに備忘録。ルナールの正体がまさかの!!!(笑) ローランド怒りそうwwww
2025-09-29 16:42:18
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性格の悪い妻に憑依したので、迷わず離婚します
 「氷の王」と呼ばれたローランド六世は、幼い頃から愛のない夫婦の元で育ち、常に愛を求めていた。 だが妻にと政略結婚を持ち掛けられたのは、性格の悪い大帝国の皇女、アデリナだった。  ローランドは迷ったが、自国の民を思って彼女との婚姻を決める。    確かに始めは、ローランドも何とか妻を愛そうと努力した。  だが性格の悪い妻だけはどうしても愛せなかった。  その事で苦しみ、やがて心を閉ざした。 数年後。  二人の間に義務として子供が産まれるが、ローランドは国を守るために、隣国の戦場へと旅立ってしまう。  そこでローランドは瀕死の重傷を負うが、ヒロインで白衣の天使=リジーに命を救われる。  リジーと触れ合い、心を通わしたローランドは、ついに本当の愛を知るのだ。 ローランドとリジーの愛は、吹き消せない炎のように燃え上がった。 「許せない……!!  私以外の女を愛するなんて許さないわ…!!  すぐに別れなければ、その女の大切な関係者を、一人ずつ処刑するわよ!!!」    それを知ったアデリナは、自分の所有物を奪われたと怒り狂い、二人を引き離そうと過剰なまでの妨害や嫌がらせを繰り返した。  だがローランドとリジーの絆は深くなるばかりで、ブチ切れたアデリナはついに母国の兵を引き連れて、夫の治める国に反旗を翻した。  アデリナの母国マレハユガ大帝国と、クブルク国の全面戦争が始まったのだ。 嫉妬に狂った母親のために、息子のヴァレンティンは王である父と戦争をする事になる。 最終的にアデリナは破婚されて身を滅ぼし、最愛の息子ヴァレンティンは、最後までリジーとの愛を貫いた自分の父親、ローランドによって殺害された… ……って悲劇すぎん? ……タイトルが確か。 【愛を貫いた白衣の天使と氷の王】っていう不倫恋愛ロマンス小説だったよね? 何で小説投稿サイトの素人作品に出てきた、性格の悪い妻アデリナに、私が憑依してるの?  しかもまだ未完成作品だったじゃない!!! 今の段階だと確か、二人が政略結婚して一年後くらいだよね。  だけどそれなら、既にローランドはアデリナに対して不信感しかないはず……!  しかも私の最推しのアデリナの息子、ヴァレンティンに至ってはまだ妊娠すらしてないじゃない!  会いたかったな、ヴァレンティン!    でもそっか
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 ◇ アデリナ・フリーデル・クブルク。 このクブルク国の王妃。  マレハユガ大帝国が、小国クブルクを他国の侵略から守る代わりに、娘との結婚を強引に要求。その結果嫁いできた元皇女である。 珍しい薄青紫の瞳に、青みがかった黒髪。  アジア系の顔立ちで息を呑むほどに美人。  美人という設定は悪役あるあるである。  憎まれ役の悪役に、せめてもの長所をという作者達のお情けかな?  それとも財も権力も美貌もありながら、ヒロインに負けるという展開が、アツいから? 第一皇女として生まれたアデリナは、幼い頃から甘やかされて育ってきたため、傲慢で我儘でとんでもなく性格が悪かった。 そんなアデリナがローランドを本気で愛してたなんて……衝撃の事実でしかない。 だって、小説がスタートしてからアデリナは、ただただ性悪妻としてしか登場してこなかったから。 読者がアデリナの悪事の数々に怒り狂い、壮絶なざまあを願う程のキャラだったから。 それがただの不器用な女だったと……? いや、だったらちゃんとローランドに好きって言いなさいよ!  って、不器用だったから言えなかったのね。  謎は全て解けた。 だとしたらそんな不器用なアデリナは、ローランドにずっと悪女と誤解されたまま浮気されるという事になる。  まさか戦争を仕掛けてまでローランドを振り向かせたくて?  不憫………!  不憫すぎる! 確かにこの小説の内容を思い返せば、アデリナは、ローランドとリジーに対して、酷いことばかり繰り返していた。 でも愛に飢えている孤独な王と、健気で愛情深いヒロインのリジーの恋は、その度に燃え上がっていったのよね。  つい二人に頑張れ!  アデリナなんかに負けるな!と、思わずコメントで応援したくなるような。  え?作者天才?  考えてみれば邪悪でしかないアデリナの存在自体が、二人の恋の最強のスパイスだったのかも知れない。 後にローランドに一身に愛を受ける、リジーがヒロインのこの世界。  主役二人の心理描写は毎回当たり前のように登場していたけれど、逆に言えば性悪妻だったアデリナの心理描写なんか全くなかった。 だから、我儘で傲慢で悪事ばかり働くアデリナの本音なんか、誰にも分かるはずない。 私は浮気された妻の気持ちが分かるから、アデリナを同情の目で見てたけど……    
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性格の悪い妻に憑依したので、迷わず離婚します
 確か終戦直前にローランドに破婚されたアデリナは、まだ少年だったヴァレンティンの死を知り、絶望しながら孤独に死んだはず。 つまり……このままだと私は死ぬ……!!  そんなの絶っ対嫌だ!!    地獄の様なバッドエンドを思い出し、一人ガックリと肩を落とすと、侍女がまた物珍し気に私を見つめていた。 「駄目…駄目だわ。  いくらアデリナがローランドを愛していたとしても、このままだとあの最低で最悪の結末は避けられない……」 「あ、アデリナ様……?」 「ねえ、あなた名前は……?」 「わ、私ですか?アデリナ様?  私はアデリナ様付きの侍女で、名前はホイットニーです……」    「そう。ホイットニー……」 ああ。確かそんな名前の王妃付きの侍女がいたよね。  アデリナのお気に入りだっけ? 「ねえ。聞いて。ホイットニー。  私、ローランドと離婚したいのよ。  だけど彼は全く相手にしてくれない。  …どうしたら別れられると思う?」 「わ、別れ?ですか?アデリナ様が?  どうして………こんなにもローランド様を愛しておられるのに?  それに……いくらローランド様に別れたいと離婚を切り出されても、許可はされないと思われます。  この国は、アデリナ様の母国であるマレハユガ第三帝国によって加護されています。  その国の皇女様であったアデリナ様を受け入れるというのが条件で、お二人は成婚なされたのですから…ローランド様がアデリナ様と離婚なされるというのは、現実的にありえません。」 そうだ。このクブルクという国は周囲を大きな大国に囲まれた小国。  隙あらば侵略しようと狙う国が多い。  それを地図上で見ればすぐ真上のアデリナの母国、マレハユガ第三帝国によって守られているのだ。  ローランドはそのためにアデリナと結婚する選択をした。  どれだけアデリナの性格が悪くても、ローランドは戦争に発展するまで離婚はしなかった。    「なるほど……パワーバランスというやつか。  だとしたら今は、ローランドに何を言っても無駄なのね。」 「ぱわ…ばら?」 不思議な言葉だとホイットニーは首を捻る。    もしも、物語の強制力というやつがこの世界にも存在してるのだとしたら。  私がこのままローランドに浮気されて、戦争を引き起こしてしまう?  だとした
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 広い寝室は静寂に包まれていた。 手元の照明がわずかに周囲を照らしている。 少し離れた場所には天井まで届きそうなほど大きな窓がある。そこから差し込む月明かりもまた、室内の輪郭を仄かに浮かび上がらせていた。 天蓋付きの広々としたベッドには、皺一つなく整えられたシーツに、ブルーの布団が掛けられている。 その上に私は仰向けで寝転がった。  「………静かだ。」 結婚したあの夜から、今までずっとアデリナと一緒に寝ていたベッド。  ———初夜であの女はここで何て言った? 「私、眠いの。 だから今夜はあなたとはしません。」 結婚式の間どころか、直前までアデリナは強気で偉そうな態度を取り続けていた。 ついに夜が訪れ、この主寝室でいざ初夜を迎えようとすると、アデリナは私に背を向け不機嫌そうに言い放った。 「は………?しかし今夜は………」 「う、うるさいわね!今夜はしないと言ってるでしょう! い、いいから大人しく寝て下さらない!?」 何という物言いだろうか。 いくら政略結婚でお互いに愛がないとは言え、まさか王である私との初夜を拒むなんて。  しかも夫に背を向け、アデリナは一度もこちらを振り返ろうとはしなかった。 話に聞いていた通りだ。 我儘《わがまま》で傲慢で性格が悪いという。 私は仰向けになり、片腕で額を覆いながら高い天蓋裏を見上げた。 ……こんな女を愛せるんだろうか。 いや、例えどれだけ性格が悪いとしても、私は愛さなくてはいけない。 翌日。初夜を無事に迎えたという房事記録官に虚偽報告をして、私は寝室を後にした。 あれから一度もアデリナはこちらを見ようともしなかった。 互いに愛のなかった冷え切った両親の姿を思い出す。 あんな風にはなりたくない………。 ◇ それから何夜目かで漸くアデリナとの初夜を終わらせる。 その間アデリナは珍しく何の文句も言わなかった。 呼吸を整え、露出した肌を隠すように布団を掛けてやる。 「その……痛くなかったか?大丈夫か? もし違和感や体調不良などがあれば医師に」 「……だ、大丈夫です! こんな事くらいで、私は体調を崩すほど軟弱ではありませんから!」 怒ったように顔を真っ赤にし、アデリナはまた背中を向ける。 大事な王族の房事をこんな事とは……  その日はさすがの私も頭にきて、彼女
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