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第5話

Penulis: 紫苑
飛行機が着陸したとき、夜はすでに深まっていた。

到着ロビーを出ると、親友の柏木悠生(かしわぎ ゆうせい)が待っていた。

数年ぶりに会う彼の顔立ちは、以前よりもずっと精悍さを増している。

悠生は私の手から重い荷物を受け取ってくれた。私はただ、骨壺を壊れ物を扱うように抱きしめ続けた。

車が走り出し、沈黙を破るように彼が尋ねた。

「……寒いか?」

「ううん、大丈夫」

私と悠生は幼馴染だった。彼は家庭の事情で中学のときに海外へ渡ったが、それ以来ずっと連絡は取り合っていた。

彼がちょうど帰国していたタイミングで母のことを話すと、彼は迷わず「こっちへ来い」と言ってくれた。

その夜は悠生が営む民宿へ向かい、軽く身支度を済ませて、それぞれの自室へ引き上げた。

翌朝、母を納骨するために、私たちは墓地へと向かった。

冷たい石碑を前にすると、堪えていた涙が止まらなくなった。

悠生は何も言わず、ただ静かに寄り添ってくれた。

やがて「タバコを吸ってくる」と席を外した。

私は地面に座り込み、母が大好きだった花を供えた。

そして、心の内を吐き出すように、ぽつりぽつりと母に語りかけた。

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