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第1308話

Auteur: ラクオン
「推測はできるけど、神様じゃないから、君の考え全部なんて見通せない。

今の状況を見る限り、俺はきっと勘違いしてたんでしょうね」

紀香の目は波立たず、しかし言葉はまるで重い石のように心に落ちた。

「言わなかった?空港からホテルまで乗ったタクシーの運転手、あなたの部下じゃなかったの?」

「……」

紀香は視線を外し、淡々と続けた。

「清孝、私がどう思ってるかを知りたいんじゃない。ただ結果が欲しいだけ。私があなたと復縁して、気持ちが元通りになるっていう、その結果だけ」

清孝は、反論できるはずだった。

だができなかった。

彼女の言う通りだったからだ。

どんな過程だろうと、追いかけるか追いかけないかは問題ではない。

彼にとって必要なのはただ一つ、その結果だった。

「だから」紀香は続けた。

「あなたは変わらない。私が一歩退けば、あなたは二歩踏み込む。

あなたは本当に、私の立場に立って考えたことがない。

そうね、あなたは誰の立場にも立たない人だもの。

独裁があなたのキャラよ」

「……」

清孝の背中に鈍い痛みが走った。

しばらく黙り込んでからようやく口を開いた。

「香りん、ここまで言ったんだから、もう腹を割って全部話そう。

まず、君が告白する前、君が藤屋家に来てから、俺はどうしてた?」

紀香はうなずいた。

「良くしてくれたわ」

「そのとき、俺は君の立場に立ってたか?」

「……立ってた」

「君が欲しいものは全部用意した。庭にブランコが欲しいって言えば、作ってやった。君の立場に立ってなきゃ、そんなこと分かるわけがないだろ?」

「……」

紀香は、自分がまた彼の罠に足を踏み入れたような感覚を覚えた。

「で、あなたは何が言いたいの?」

清孝は彼女の隣に腰を下ろし、カイロを彼女の手に押し込んだ。

「君は、俺が君のことを分かってないって言うけど……君の立場で考えようとしてる俺の気持ちは、見えてないのか?俺なりに、ちゃんと学ぼうとしてるんだ」

紀香は深く息を吸った。

「清孝、まだ私の言いたいことが分かってない」

「じゃあ言ってよ、君の本当の意味を」

「……」

また同じところをぐるぐる回っている気がした。

清孝は彼女をじっと見て、まばたきもせずに言った。

「香りん、俺のキャラを変えたいんだろ。君の好きな形に変えて、君の思う通り
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