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第171話

Author: ラクオン
「まさか江川宏って、自分の二番目の義母を守るために、あれこれ騒いでたわけ?」

「彼のことはどうでもいいけど」

私はそっと唇を引き結びながら言った。

「本当に気になるのは、もしこれが事実だったら、江川温子はどうなるのかってこと」

今日、病院で彼女は、あんなに必死に娘のことを守ろうとしてた。

でももし、自分が昏睡していたあいだに、その娘が自分の夫のベッドに這い上がっていたなんて知ったら――

母娘で血みどろの修羅場になりそうじゃない?

来依がちらっと私を見て、「なに考えてるの。悪いこと企んでる顔してる」と呆れたように言った。

私は口角を上げて返した。

「いつになったら、現場押さえられるかなって思ってただけ」

来依は眉を上げた。

「え、南ってそんな趣味悪かったっけ?」

「追い込まれてるからね」

江川アナ。

今度こそ――

必ず、一発で仕留める。

この時間帯、バーの夜はちょうど始まったばかり。

爆音の音楽が耳を揺らし、フロアでは男女が絡み合うように踊っている。

まるで光と影が交錯する、別世界に迷い込んだようだった。

いつものように個室に入ろうとしたけど、来依が
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