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第22話

Author: ラクオン
どういう意味?

まさか、私がまだ離婚もしていないのに浮気をしているとでも?

――彼なら、そう思ってもおかしくないか。

わざわざ否定するのも面倒で、私は淡々と言った。「親友よ」

「どんな親友だ?」

「江川宏」

私はふっと微笑み、柔らかな声で続けた。「死んだ人はしつこく聞いたりはしないわよ」

彼が「死んだ元夫」を演じるつもりなら、徹底的に演じてもらわないと。

宏は呆れたように笑い、舌で頬の内側を押しながら、皮肉げに「そうか」と吐き捨てた。

――墓地に到着すると、私は車を降り、そのまま山へ続く石段を登っていった。

振り返ると、彼はまだ動かずにいた。仕方なく待っていると、彼が手に提げたものが目に入った。

――白と黄色の菊の花束だった。

いつの間に用意したのだろう。

不意を突かれた私は、思わず唇を噛み、「ありがとう」と呟いた。

「礼を言ったことじゃない。本来、俺がやるべきことだ」

宏はそう淡々と答え、大股で階段を登ってくると、私と並んで墓石へと向かった。

それでいい。たとえ表面だけの穏やかな光景でも、両親が見ているなら、少しは安心してくれるかもしれない。

墓地は
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