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2. 「最強になるために」㉖

Penulis: 佐行 院
last update Tanggal publikasi: 2025-01-21 11:51:38
-㉖大株主の心の広さ-

 結愛は『あのチケット』を握りしめて走ってやって来た、そして乃木先生に向かって頭を下げた。

結愛「乃木先生、お願いします!このチケットをお父様に渡して使わせて下さい!」

乃木「お嬢様、頭を上げて下さい。その私の父ならここにおりますよ。」

結愛「えっ・・・?!」

幸太郎「こんにちは、娘がいつも大変お世話になっております。」

 幸太郎は優しく微笑んだ、結愛はギョッとしたがすぐに冷静になった。この人が自分達、いやこの学校の救世主だと思うと待ち望んでいた人が現れたと涙が溢れた。海斗は落ち着かせなきゃと結愛と肩を組んだ。

結愛「あに・・・、お兄様。」

海斗「今はそんなの気にすんな、取り敢えず落ち着け。申し訳ありません、少し席を外してもよろしいでしょうか。」

幸太郎「勿論、どうぞ。」

 暫くして気持ちを落ち着かせた結愛を連れて海斗が戻って来た、2人の手には『あのチケット』が握りしめられている。2人とも震えていた、しかしこの学校を何とかしなきゃという正義感が強くなり震えはすぐに止まった。

幸太郎「現状を知りたい、黒服さん、事件現場にご案内をお願いできますか
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    -410 やっぱりここは異世界ですからね- 新たな挑戦に胸を躍らせる上級鳥獣人(バルタン)は近所に住む上級巨獣人(タイタン)の友人が経営する養鶏場の鶏舎で真剣にメモを取っていた(今更言う事では無いが勿論2人共『人化』しているので種族など全く関係無いのだが念の為って奴さ)、因みに毎朝の餌作りの作業は朝一の習慣になっているそうだ。友人「一般的には食用油を原料としたペレットやグランブルがよく使われるけどうちは父ちゃんの代から小麦やトウモロコシを粒状にしてあげているんだ、やっぱり誰だって美味しい物が食べたいだろう?」 自分の仕事に誇りを持っていると言わんばかりの満面の笑みを見せる友人、本当に幸せなのが見て取れる(良い事良い事)。ナイリ(当時)「やっぱりな・・・、ただの油より美味しいものの方がいっぱい食べて良く育つって事なのかな。」 どうやらこの世界の鶏は我々のいる元の世界の物とは何処か違う様だ、ただ大切なのは肉の味と安全性である気がするが・・・。友人「まぁ親父も俺も料理が好きだから丁度良いんだ、やっぱり美味しさや食材に拘りたいじゃん?」 ぼんやりとした記憶だが、以前ダンラルタ王国にあるクァーデン家の奴隷として捕まっていた巨獣人(ジャイアント)達も調理師免許を取得する程に料理が好きだった気がする。それが上級であるタイタンとなると素材にも拘る様になるらしい、これがレベルの違いってやつなのかな。ナイリ(当時)「なぁ・・・、うちで育てた米を粒状にして餌にするのはどう思う?」友人「きっと良い鶏に育つと思うよ、お前んちの米って本当に美味かったもんな。」 実は養鶏場を経営する傍らでナイリの父であるソンは庭に作った田んぼで米作りを行っていた、元々家で食べる様に作っていたそうなのだが食べきれそうに無かった事が多かったので近所の家にお裾分けしていた事があった様だ(という事は結構な量を作っていたと推測できるが今は気にしないでおこうかな、話が進まないもん)。ナイリ(当時)「でもよ、今思ったんだが鶏の餌に味なんて関係ねぇんじゃねぇか?あいつらに味覚があるってのかよ。」友人「それがさ・・・、俺がこの養鶏場を引き継ぐ少し前だったんだが・・・。」 友人が言うにはまだ貝塚財閥で働いていた頃に外でバーベキューをしていたそうなのだが、本人の好みでよく炙った唐辛子を火から上げた時に誤っ

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    -409 忘れてた- 父(ソン)から養鶏場自体を任された息子(ナイリ)は数日後に近所に住む上級巨獣人族(タイタン)の友人が経営する養鶏場へと向かった、ここはナイリの家と違い食肉用の鶏(ブロイラー)のみを扱っているとの事で何か参考になればと思った様だ。友人「ナイリじゃないか、いつ以来だ?」 久々の再会を全力で喜ぶ友人、本心ではそれ所ではないと言いたいが折角時間を作ってくれた友人への礼儀を欠いてしまうので応える事に。ナイリ(当時)「確か魔学校を出て以来だったはずだったから・・・、何年前だったっけ?」友人「おいおい勘弁してくれよ、まぁ俺も人の事言えないんだがな。」 今頃解説すべき事では無いかも知れないが、この世界にいる獣人や魔獣はエルフやドワーフと同様に長命な存在である事が多いのでどうやら自分が何年前に魔学校を卒業したのかを忘れてしまう事が多いらしい。因みにこれは余談だが自分が上級の種族に進化した事も気づかない事が多い様だ、言ってしまえば「どうせ今までと生活は変わらないから種族なんてどうでも良い」という意見を持っている住民が少なくも無い。ナイリ(当時)「それにしてもお前、確か貝塚財閥の本社(バルファイ王国支社)で働いてなかったか?」 魔学校を卒業してから様々な仕事を経験した最後に貝塚財閥をやめて今に至る様だ、簡単に言うとナイリとは逆の人生を送って来たと言っても過言では無いのかも知れない。友人「実は父ちゃんが腰を悪くしちゃってね、心配だから手伝いをさせてくれって名乗ったんだ。そのお陰で毎日おふくろの味を楽しめるから結果オーライってやつさ。」ナイリ(当時)「お前って奴は・・・、昔(ジャイアントの頃)から食いしん坊なのは変わらないな。」友人「よせやい、それだと俺がいっぱい食う良い男みたいに聞こえるだろ?」ナイリ(当時)「あのな・・・、褒めたつもりは無いんだが?」友人「いやいやいやいや・・・、今の俺んちでは誉め言葉だぞ?」 学生時代を懐かしみながら何気ない会話を楽しむ2人、ただナイリはここに来た目的を忘れていないか?ただ世間話をしに来た訳では無いだろう?友人「それでナイリ、今日はどうしたんだ?ただただ話をしに来たんだったらわざわざ時間を作ってまで会う必要は無かったんじゃ無いか?」ナイリ(当時)「そうだよ、忘れてたよ。」 またかい、ここでも「蛙の

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    -64 駐車場探しから始まった商売話- 電話の向こうにいる焼肉屋の板長の厚意により中型車も置ける駐車場を借りる事が出来た好美、ただとある懸念材料を思い出していた。 好美のマンションとヤンチの店はそれぞれ街を挟んで反対側に位置している、それが故に利用者としての目線から考えると少々不便さがあるのだ。大家の声色から心中を読み取った板長は、好美を安心させようとこう伝えた。ヤンチ(電話)「大丈夫ですよ、うちの店の駐車場と言っても今建設している2号店の物の事ですから。」 実は数か月程前から弟であるケデールの肉屋と業務提携を結ぶ事になり、その第一歩として好美のマンションの2つ隣に店を構える事になっ

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