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6. 「あの日の僕ら2」83

مؤلف: 佐行 院
last update تاريخ النشر: 2025-12-28 08:46:28

-83 愛情の度合い-

 守の命の恩人は事件の詳細を尋ねようとする警視総監を引き止めた、この時に至るまで2度も命を奪われかけた守の身を案じたからだ。

亮吾「守君は手術から復帰したばかりなんだぞ、今は安静にしといてやってくれ。」

 亮吾は龍太郎に注意しながらある事に気付いた。

亮吾「さっきから良い香りがするけど何だ?」

龍太郎「おっと、忘れてた。母ちゃんに怒られる所だったぜ。」

 どうやら香りは龍太郎の手土産からの物だった様だ、龍太郎が包みを開けると中には大きな水筒の様な物が入っていた。

 龍太郎は蓋を開けてひっくり返し中身を移すと守に手渡した。

龍太郎「中華粥だ、今はサラサラした物が良いだろうって母ちゃんに渡されたんだよ。」

 湯気の立つ優しいスープを一口飲んだ守は再び涙した。

守「ありがとう、女将さん・・・。龍さん・・・。」

 スープの温かさは守にとってまるで松戸夫婦の心の温かさを表している様だった、その光景にじんと来た亮吾は少し離れた所でもらい泣きしていた。

龍太郎「亮吾、何でお前が泣いてんだよ。気持ち悪いな・・・。」

亮吾「お前が泣かせるんだろうが、一体どれだけの人間を泣かせり
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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」210

    -210 何故隠す必要があったのか- 結愛はまた不可解な疑問に頭を悩ませていた、実の姉妹(家族)なら堂々と「クランデル」と名乗れば良いのにどうして名刺を2枚用意してまで隠す必要があったのだろうか。まさかと思うがエルフ独特の事情でもあったのだろうか、そしてこの疑問に関してハイラに聞いても良いのだろうかという疑念を抱いていた。ハイラ「やはり気になりますよね、本心では私も苗字を隠した名刺を用意したくは無かったんですがちょっと私の家って複雑だったんですよね。」結愛「「複雑」・・・、ですか・・・。」 日本(元の世界)でもよく聞く話だった様な気もするので所長の話の続きを聞く事に関しては何の抵抗も無かった、しかしハイラ本人が話したがるかどうかが問題。結愛「ハイラさん、その話って私も聞いても良い物なのでしょうか?」 所長が話しやすくするように言葉を選ぶ社長、こういった技術に関してはもうお手の物といったところか。ハイラ「少し長いですが、もし結愛さんが宜しければお話ししましょう。」結愛「ハイラさん側に何の支障も無ければ・・・。」ハイラ「ではここでは何ですので場所を移しますか、先程の場所で宜しければ参りましょう、新しいお茶をお淹れ致しますので。」 そう言うとハイラは結愛を連れて好美達のいる所長室へと戻ってきた、長い間退屈していたせいか好美は少し目が虚ろになっていた。守「お・・・、おい・・・、好美・・・。結愛達が戻って来たぞ。」好美「え・・・、あらま・・・。結愛だ・・・、電話どうだった?」結愛「長い間待たせて悪かったんだけどまだなんだ、ちょっと所長さんの話を聞こうと思って戻って来たんだよ。実は俺達の知ってる人の親類だったらしくてさ。」 眠い目をこする好美の様子を見て機転を利かせた所長、本心ではまったく望んでいないがこうするしか無かったのかも知れない。ハイラ「宜しければ珈琲に致しましょうか、他にお飲みになる方いらっしゃいますか?」 すると結愛以外が真っ直ぐに挙手した、それを見て開いた口が塞がらなかった所長。ハイラ「あの・・・、結愛さんは宜しいんですか?」結愛「私、珈琲苦手なんでこの美味しいお紅茶で。」ハイラ「あらま、無理に褒めなくても良いんですけどありがとうございます。」 人数分の珈琲を用意したハイラはゆっくりとソファに腰を下ろして一息ついた。ハイ

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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   6. 「あの日の僕ら2」53

    -53 遺書と叱責- 守の言葉に再び涙する王麗、故人も同様に思ってくれていた事が本当に嬉しかった様だ。王麗「最後の最後まで嬉しい事を言ってくれるじゃないか、それなのに何で・・・。神様も意地悪なもんだね。」 警視の言葉がより一層涙を誘ったらしく、守は立ち直れそうになかった。 そんな中、連絡を受けた真帆が病院に駆けつけて勢いよく守を抱きしめた。真帆「守・・・、真帆に出来る事が有ったら何でも言ってね。真帆は守の味方だからね。」王麗「真帆ちゃんだけじゃないさ、ここにいる全員が守君の味方だよ。」守「ありがとう・・・、俺は1人じゃなかったんだな・・・。」 守が廊下の椅子に腰かけて何とか気

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   6. 「あの日の僕ら2」52

    -52 親友(バディ)- 王麗は薄暗い化粧室の一室で若かりし頃の真希子と撮った写真を握りながら震えていた、スルサーティーを背に2人が屈託のない笑顔とピースサインをしていた仲睦まじい様子の思い出写真。王麗「真希子、もうあんたのドライビングには乗れないんだね。」 当時刑事だった王麗は渚と同様、警察に協力する側の走り屋の1人として峠を攻めていた真希子の助手席に乗り犯人の逮捕に尽力していた。王麗(当時)「全く・・・、あんたも無茶をする女だね。見てる私がヒヤヒヤするのに平気な顔しちゃってさ。」真希子(当時)「良いじゃないか、あたしゃこのスリルを楽しみたくてこの車を買ったんだ。それにあんたは乗

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   6. 「あの日の僕ら2」51

    -51 走馬灯の様に- 霊安室で穏やかな表情を見せて眠る真希子の横で、守は1人静かに涙を流していた。守が幼少の頃、旦那に先立たれた真希子は唯一の肉親として息子に辛い思いをさせまいと幼稚園や小学校で守が家にいない間はパートをかけ持ちして生計を立てていた。 当時真希子の事情を全く知らなかった守は自分の家には父親というものがいないという事で周囲からの疎外感を感じていたが、母に辛い思いをさせてはいけないと決して「どうして自分の家にはお父さんがいないのか」と聞かなかったという。 真希子の決死の努力のお陰ですくすくと成長した守、小学校の高学年になった頃には父親の事など全く気にならなくなり、母とたっ

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    -㊿ 信じたくない- 結愛の発言に驚きの表情を隠せない守、急ぎ家へと戻りトイレの扉を叩いた。ドアノブを見てみると扉の鍵は閉まっていた、まぁ当然の事か。守「母ちゃん!!母ちゃん!!中にいるんだろ!!開けろって!!」 まさか「トイレに行ってくる」が母の最期の言葉になるとは思いたくない守はドアノブを必死に動かしていた、しかしドアはピクリとも動かなかった。これも当然の事。結愛「守待てよ、落ち着けって。もしドアが開いて、お前の母ちゃんが生きてたとしてもしも脱いでたらどうするつもりだよ。俺がやるからどかんかい。」 自らも死者だからか、やたらと落ち着いていた結愛は守と交代して中にいると思われる筆

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