INICIAR SESIÓN-328 労働者の権利- 当然の様にピューアに断られた好美は一先ずバハラにある程度の場所を聞いた後に『探知』を使用して狙いを定め『瞬間移動』した、まぁ以前から転生者達がよくやっていた事だったので今頃説明する必要もないのだが。好美「ここが・・・、バハラさんの家庭菜園?何と言うか・・・、思った以上に凄いね。」 おおよそでの推測だが、そこには大体20ha(ヘクタール)程の広大な畑が広がっていた。周囲には滝や河川が存在して水車が設置されている、どうやら農耕に必要な水は基本的にそこから引いている様だ。 好美は目を輝かせながらど真ん中に広がる畑を指差して尋ねた、一目見ただけだがこの家庭菜園でも1番面積を使用している様に思われる。好美「この畑で作っているのは何?」バハラ「これかい?これは玉ねぎとキャベツさ、やっぱり年中の消費量が最も多い野菜を作るのが良いかなと思ってね。」 確かに日本(元の世界)における玉ねぎの消費量は他の野菜に比べれば断トツに多い、それに家庭料理におけるキャベツの使用率も高いというのが事実だ。ただそれらが1つの畑で育てられる事などあるのだろうかと困惑してしまうがやはりそこは「何でもありの異世界」、神々が便利な様に気候まで作り変えてしまったのだろう。よく考えれば光の家庭菜園でも野菜が良く育っていた様な気がするが・・・、関係無いか。バハラ「丁度美味しく育った時期だと思うからそこから収穫していこうと思っていたんだ、好美ちゃんが来てくれて助かったよ。手伝ってくれるかい・・・、ってあれ?いつの間にか人数増えていないかい?」好美「へっ・・・?」 好美が後ろに振り向くと知らぬ間に転生者が2名程ついて来ていた様だ。好美「結愛に美麗!!」結愛「偶には俺達も土いじりしたくなるじゃねぇか、悪くねぇだろ?」美麗「そうだよ、こんなに楽しそうなイベントを好美に独り占めさせるなんて勿体ないよ。」 まず「イベント」と呼ぶべきか分からない上にただの土いじりでは無い事をご理解いただきたい、それに大企業の代表取締役社長である結愛がその様な事をして良いのだろうかと考え込んでしまうし光明はどう思っているのだろうか。好美「2人共、仕事は大丈夫な訳?」美麗「私は有給取ったから問題無いよ、貝塚運送(結愛の所)って前の会社より良い所だから助かるんだよね。」結愛「いやいや、労働
-327 必要な(?)準備と件- バハラに指摘された好美は流石に自分の格好が恥ずかしくなって来たので自室へと『瞬間移動』して着替えをし始めた、何となくだが最初から家庭菜園を見に行くだけと分かっていたはずだった者が選ぶ服装にしては恥ずかしくならないかと疑いの目を持ってしまうのは俺だけだろうかと思い悩んでしまう。 数分後、Tシャツとジャージの長ズボンに着替えてきた好美はグラスとピッチャーに入った水を片手に戻ってきた。確かに暑いのは分かるがそれ飲み過ぎじゃないか?バハラ「好美ちゃん、今日ってそこまで気温が高かったかい?テレビでは平年並みって言ってたけど・・・、もしかして熱でもあるんじゃないのかい?」 『状態異常無効』のスキルにより熱が出るどころか風邪を引く事は無いと思われる好美が顔を赤くするなんてよっぽど事ではないだろうか、いや気の所為だったら良いんだが。好美「バハラさん・・・、私だって女の子だよ?「恥ずかしい」っていう感情位あるもん。」 改めて言う事じゃないが「恥じらい」は男女関係なくある物だと学んで欲しい今日この頃、この場に守がいたらどう言うんだろうな・・・。好美「何?守は私に反発なんかしないもん!!」 確かにな・・・、好美の性格の事を考慮したら反発しづらいのも分からなくも無いな。好美「ちょっとあんた、それどう言う意味?」バハラ「そうだよ、私の可愛い娘を泣かせちゃ許さないよ。」 バハラさん、好美は別に良いとしてその言葉は俺じゃ無くて守に言うべきなんじゃ無いのか?俺が登場人物をどうしようが勝手だろうがよ。バハラ「いや、関係なくないね。私は1度でも「大切にしたい、守りたい」って思ったら徹底的にそうするって決めているんだ。謝るなら今の内だよ、でないと作者のあんたでも絶対許さないからね!!」 これはまずいな・・・、これから絶対活躍するであろうティアマットを敵に回す訳にはいかないからな・・・。あの・・・、本当にすみませんでした!!バハラ「分かれば良いんだよ、それで何の話だっけ?」 ほ・・・、ほら、好美がバハラさんの家庭菜園に行くところじゃ無かったですか?バハラ「そうだよ、やっと好美ちゃんがマシな格好をして来たから行こうかって思っていたのにやたら水を飲んでいたんだよね。」好美「暑かったから喉が渇いていたんだもん、しょうがないじゃん。」 本人は
-326 やる気満々なのは分かるが・・・- 自室へと慌てて『瞬間移動』した好美は、急ぎメイクを施して店舗へと戻ってきた。特に知識がある訳でも無いのだがそう言った事は落ち着いて行うべきでは無いかと思ってしまう俺が予想した通り、好美のメイクが少し雑になっていた様なのでバハラによって手直しがなされた様だ。バハラ「もう何考えてんの、時間はたっぷりあるんだから落ち着きなさいよ。」好美「ごめんって、早く畑を見てみたくてウズウズしてたの。」 好美の言葉に何かしらの違和感を覚えるバハラ、気の所為だったら良いのだが。バハラ「何言ってんだい、私(うち)のはただの家庭菜園だよ。そこまでハードルを上げられると困るじゃないか、はぁ~・・・。」 メイクの手直しをしながら深くため息を吐く混沌龍、ただ少し楽しそうにしている様にも見える。好美「な・・・、何?」バハラ「何も無いから気にしないでおくれ、ただもう1人娘が出来た様で嬉しくなっちゃってね。」 ヌラルの実年齢は2298歳だが人間で言ったら丁度大学生位(だから大学で勉強する事になったと言っても過言では無いのだが)、大学を卒業してから数年後に亡くなってこの世界に転生して来た好美がそのままの姿でずっといるのでバハラがそう思っても仕方が無い。好美「もう学生じゃないもん、ちゃんと仕事している社会人だもん。」バハラ「悪かったよ、王城で夜働きながら店を経営しているだなんて凄いじゃないか。あんたみたいなのが私の上司になるだなんて想像も出来なかったんだよ、あんたの為なら何でもするから許しておくれ。」 まずいぞ・・・、好美の顔がニヤついている気がするんだが・・・。好美「ねぇ、今「何でもする」って言った?」バハラ「私に出来る限りの事は・・・、だよ?」好美「言ったね、言ったよね?」バハラ「何だい、急に態度を変えられると困るじゃないか。」 突然テンションを上げる好美に思わずタジタジになってしまうバハラ、またオーナーの悪い癖が出なければ良いんだが・・・。好美「いやね、ヌラルも食べてたって言う「アボカドとトマトのサラダ」をうちで出せないかなと思ってさ。」 あら、意外な事を言うもんだな。取り敢えず・・・、悪い想像して・・・、すんません。バハラ「好美ちゃんが良いなら私は別に構わないけど・・・、本当に良いのかい?ただのサラダだよ?」好美
-325 混沌龍の考える将来- 相も変わらず自分の都合を優先させたオーナーが突如店の厨房で炒飯を作って逃げる様に『瞬間移動』でその場から離れた頃(いや絶対逃げただろ)、結愛はヌラルが描く将来のビジョンを聞いて少し頭を悩ませていた。別にそこまで結愛が介入するような問題では無いと思うのだが、理事長として可能な限り学生達の希望を叶えてやりたいという気持ちがあった様だ。結愛「確かにな・・・、強制収容所でお前の母ちゃんの話を聞いているから気持ちは分からんでも無いがそう簡単に行かんだろう。まず第一に好美が頭を縦に振るかどうか・・・。」ヌラル「ダメ・・・、かな・・・。」結愛「い、いや・・・!!決して駄目じゃねぇよ、ただそれに関しては俺の一存で決めて良い訳じゃ無いから一旦好美に相談しないといけないじゃねぇか。」 何を隠そうヌラルがバイトとして採用された「暴徒の鱗 ビル下店」で全権を握っているのはオーナーである好美だ、ただ好美が承認したからと言って店の従業員達を動揺させる訳にもいかないと考えてしまう。何となくだがそう言った事がしっかりしている所は好美とは違うねと褒めたくなるのは俺だけだろうか、よく考えてみれば鮪やら白菜やら・・・。好美「はー・・・、っくしょん!!風邪引いたかな・・・。」 気分を変えようと自宅の露天風呂を楽しみながら昼呑みをする噂のオーナー。おいおい、本当にそう思うなら早く出ろって。湯冷めしても知らねぇぞ?好美「余計なお世話よ、ってかあんた何処から話しかけてんのよ!!この変態!!」 大丈夫だって、一応手で目隠ししているから安心しろって。好美「それ1番信用出来ない奴じゃん・・・、まぁ別に気にしてないけど。」 気にしろよ!!恥じらいを持てって以前から言ってんだろうがよ!!まぁ良い、このまま言っていても話が進まねぇだけだからこれ位にしておくか。 ヌラルの思いを汲んだ結愛が色々と悩んでやっと好美へと『念話』を飛ばして来た、すぐに聞けば済む話だと思うが今は何も言うまい。結愛(念話)「好美・・・、ちょっと良いか?」好美(念話)「ちょっと待って、今服着るから。」結愛(念話)「いやお前、着替えながら『念話』出来ねぇのかよ。そこまで不器用じゃねぇだろ。」好美(念話)「別に良いじゃん、ついでにメイクも落とそうと思っていたんだからさ。」結愛(念話)「この時
-324 オーナーって・・・- 色々と授業を見学している内に時刻は昼12:00になろうとしていた。旦那(光明)や俺(?)の言葉にあたふたしながらも支援をすると決めたヌラルの将来に関わる事だからと必死になって本人に合った授業をピックアップしようとする結愛、多種多様の選択授業を見学してきたがどの様な方向(ベクトル)へと進もうかをある程度決めていた混沌龍(ティアマット)は迷う事もしなかった様だ。結愛「どうだヌラル、ここまで色々と見学してもらったけど好みに合った物はあったか?」 「これが1番」かどうかは分からないが、一先ず同行していたティアマットが少しでも答えやすい様に言葉を選んだ理事長兼代表取締役。ヌラル「あのさ・・・、色々見て来たけど俺はやはり母ちゃんと腹も心も満たされる様な料理を提供する様な店を出したいと思っていたんだよ。」 そう言うと慣れない手つきでパソコンのキーボードとマウスを操作して家庭料理関係の授業を中心とした履修登録を行った、その様子からヌラルが将来のビジョンを本人なりに定めていた事が伺える。 娘(ヌラル)が大学生活の基盤を定めていく中、好美所有のビル1階・店舗部分の「暴徒の鱗 ビル下店」のキッチンで母(バハラ)は未だ新店へと異動する予定の日時が定まらないイャンダに付いて店舗の経営や提供する料理の作り方に備品の定位置を少しずつだが覚えていく事に。正直言ってメモ用紙が無いと全てを覚えきれない位の情報が頭に流れ込んで来ていると思っていたイャンダは多少だがバハラに気を遣っていた様だ、自分でも全てを頭や体で覚えるのに苦労したので所々で時間を空けて余裕を持たせるようにしていた。イャンダ「こんなので大丈夫かな・・・、実際俺がそうだったんだけど一気に覚えきれないかも知れないからメモ出来なかった所があれば言ってね。」バハラ「イャンダさんは優しいね、そう言った心配りが出来る男は私好きだよ。でも大丈夫、この通りちゃんとメモしているしただでさえ私達(ドラゴン)は記憶力が良いから心配しないでおくれ。」イャンダ「そうか・・・、余計なお世話だったら申し訳ないな。」バハラ「「余計なお世話」だなんて、教えて貰っているのにそんな事言える訳無いよ。」 よく考えればヌラルが500年以上前の状況を覚えていた位なので龍(ドラゴン)達が相当な記憶力を有しているという事は納得でき
-323 貝塚学園大学料理科の存在意義- 危うく旦那とまた口喧嘩になりかけた結愛は無理矢理『念話』を切って回避しようとしたが、そうは問屋が卸さなかったと言わんばかりに妻の行動を予め予測していた光明はいつも通り無理矢理逃げられてたまるかと今回の『念話』に強めの魔力を込めていた。やはり魔力が強いのと頭が切れる所は「流石はバニティ」と言った所か。光明(念話)「そういつも上手く行くとは思うなよ、俺だってあれから成長しているんだから今回はちゃんと仕事をして貰うぜ。」結愛(念話)「だからそれは今夜の晩飯を作るから頼むって言ったじゃねぇか、「一生のお願い」だから頼むよ。」 「一生のお願い」、日本(元の世界)でも誰もが何度も何度も使ったと思われるこの言葉。たまに「あんたの一生、人生はどれ位あるってんだよ」とツッコミを入れたくなる人も少なく無いだろう。光明(念話)「あのな・・・、いつもそう言うけどお前に料理のイメージが無いんだよ。何が出来るかはっきりと教えてくれや。」結愛(念話)「えっと・・・、えっと・・・。」 結愛はなかなか答えることが出来なかった、一般的な「焼き魚」や「野菜炒め」は義弘のいない所でよく作ってはいたがこれと言って得意と言える物が無かったのだ。光明(念話)「答えることが出来ないって事は「図星」って訳だろ?白状しろよ。」 勝利を確信した様子の光明、しかし結愛にも意地というものがあった。これは決して「貝塚財閥代表取締役社長」としてではなく「1人の女」として。結愛(念話)「待てよ、俺だって頑張ったら何かしらは出来るかも知れないだろ・・・!!」光明(念話)「「何かしら」って何なんだよ、詳しく言って欲しいんだけど。」 あれ・・・、これはまさかと思うが世に聞く「蛙の子は蛙」って奴か?結愛「馬鹿か、母ちゃんが料理苦手なのを知ったのはつい最近の事だろうが。それに何も作っていないのにそうとは言い切れないだろ!!」 そうか・・・?お前、この前好美の家で日本酒の肴としてホッケを焼いていなかったか?あれ・・・、それって渚だったかな?まぁ、そんな事今はどうでも良いか。光明(念話)「そうだよ、渚さんが料理上手なのはこの世界の皆が知っている事だし何より今は結愛の話だろ?」 聞こえてたんかい・・・。やっぱりこの世界じゃ下手な事できねぇな。いやちょっと待て、今は結愛よ
-115 偉くなった同級生- 怒りを抑えきれないデカルトを抑えるべく、結愛はハーブティーを勧めた。1国の王は数口啜った後に息を荒げながら、改めてソファへと座った。結愛「だ・・・、大丈夫ですか?」デカルト「すみません、画像の奴らがどうしても許せなくて。落ち着きました、ありがとうございます。」 デカルトは息を整え、静止画像を改めて見ながら結愛達に告げた。デカルト「すみません、こちらの画像を参考資料としてダンラルタ王国警察に提出しても宜しいでしょうか。私どもも可能な限り捜査にご協力させて頂きたいので。」結愛「勿論です、私達に出来る事があれば何でも仰ってください。」 一旦王宮から本社へ
-104 イベントの傍らで- 孤児院の子供達が飽きない様にと変わった物も含め味変を色々と用意していた好美、一般的な山葵や生姜は勿論、辣油にごまだれ、まさかの明太子マヨネーズまで用意している。明太子マヨネーズに至っては麺をくぐらせやすい様に、そして子供達が食べやすい様にとマヨネーズを多めにしておいた。冷やしたうどんにも合うからと大根おろしや揚げ玉、葱まで用意してある。ここはセルフうどんの店なのだろうか。 加工した竹を徹底的に綺麗に保ち、毎日表面を消毒液等で除菌し続けた上で魔法で出した綺麗な水により安心した状態で流しそうめんは行われた。 好美の味変のお陰もあって心からイベントを楽しむ子供
-101 ダルラン家の新たな家族?- 守と好美の馴れ初め話を肴にする呑み会が始まってから小1時間程経過したが、呑み干したビールの空き缶は積まれていない。現時点で3人は500ml缶を合計15本程呑み干しているはずなのだが。好美「え?私達そんなに呑んでる?」 呑んでんじゃんって・・・、って聞こえてんのかよ!!好美「聞こえてるし、さっきからうるさいっての。」光「あの好美ちゃん、誰と話してんの?」好美「え?聞こえてないんですか?ほら、男の人の声が。守?」光「いや、守君はさっきから無言で呑んでるよ。」好美「あ、本当だ。」 ふぅ・・・、びっくりした。まぁ何があっても驚くまい、これ一応コ
-95 恩人登場- 光の運転する軽バンでのんびりと肉屋へ移動する3人、ただ好美の中には疑問が生じていた。好美「気まずくならないですかね、今から元彼と元彼女が会うので。」光「今更何言ってんの、そんな事日本でもよくある話でしょ。それにこの前だって普通に話していたじゃない。」トゥーチ「何だ、好美ちゃん。元彼って誰だよ。」 光は後部座席の神に守と好美の事を伝えた、ただ話を聞いた古龍はぽかんとしている。トゥーチ「元彼の方はもう気にしていないんじゃね、大丈夫だよ。」好美「そうですかね、私気にし過ぎなのでしょうか。」トゥーチ「そうだよ、もう何年も前の話だろ。今となってはいい友達同士じゃない