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7. 「異世界ほのぼの日記3」322

Auteur: 佐行 院
last update Date de publication: 2026-08-16 08:11:53

-322 大切な仕事-

 昼間は貝塚学園大学で料理を専門に学ぶことになったヌラルは、生まれてこの方殆ど触った事が無いパソコン片手に結愛と共に色々な授業を見学していった。ただ流石に全ての授業を見学するのは難しいので一先ず「必修科目」の履修登録をのみを終えて自由選択科目の授業を見学しに行く事に、決して暇だという訳では無い(そうなの?)結愛もこの日だけは混沌龍(ヌラル)のサポートに全力を注いでいた様だ。

ヌラル「俺は嬉しいんだけど良いのかよ、結愛はここの理事長なんだろ?仕事が山積みなんじゃ無いのか?」

 心配するヌラルを横目に笑みを浮かべる学園の理事長、どうやら個人的に今の状況を楽しんでいる様だ。

結愛「確かに決して否定はしないけどよ、性格(タチ)に合わないんだよな。部屋のデスクで書類とずっと睨めっこしているのはよ、それにこうやって生徒や学生達の様子を見て回るのも理事長としての俺の大切な仕事だと思っているから心配すんな。」

 満面の笑みで返事をする結愛だがこの状況を『探知』及び『察知』して決して許すまじとしていた人物が約1名、社長兼理事長が学内を歩き回る間も社長室で山積みになっていた書類に
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  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」440

    -440 本当にやっちゃうの?!- 「ごめんなさい」で済む話かどうか分からないが今の状況はどう考えても結愛に罪があるとしか言えないので大企業の代表取締役社長として、いや妻として一刻も早く謝るべきでは無いかという意見を提示したい。最低でも早くそうしてもらわないと話が進まない、と俺個人は思う(傍らで見ているだけの奴が言うべきでは無いかもしれないが)。真希子(念話)「結愛ちゃん、言い逃れ出来ない空気になってきたのは分かっているね?そこのエルフさんが言った通りちゃんと謝ったら私自身は水に流してあげるから早く光明君に謝ったらどうなんだい?」 やはり何処の会社においても筆頭株主の力は偉大だ、流石に貝塚財閥の全権を握る真希子をこれ以上怒らせるのはまずい。「水に流す」と言ってくれている内に謝っておくのがやはり最善策だろう、社長だからと言って謝らなくても良いなんて事は全くもってあり得ない。ペンネ(念話)「旦那さん、ちゃんと「ごめんなさい」したら許してくれますよね?」 見ず知らずのエルフから突然飛んで来た『念話』に動揺の色を隠せなかったが、冷静さを保っていた光明は深呼吸をして対応した。光明(念話)「勿論です、誠意をもって謝ってくれればこちらだってちゃんとそれに答えるつもりです。」 本当は許せる訳が無い話なのだが折角出て来た第3者からの貴重な意見を無駄にする訳にはいかない、副社長はシルヴァー・エルフの言葉を決して否定する事をしなかった。ペンネ(念話)「ほら、旦那さんもこう言っているんだからちゃんと「ごめんなさい」しなさい。」 ペンネに威圧されて渋々だが頭を下げる結愛、『念話』なのでそこまでしても伝わらないと思うがそこはやはり「誠意を表す」という意味で必要かと推測出来る。結愛(念話)「ご・・・、ごめんなさい・・・。」光明(念話)「ま・・・、まぁ・・・、謝ってくれたら許さなくも・・・。」ペンネ(念話)「駄目!!それじゃ駄目!!ですよね、おば様!!」真希子(念話)「あ、ああ・・・、そうだね・・・。」結愛・光明(念話)「え・・・?」 一言で筆頭株主を味方につけたペンネは社長夫妻以上の力を持っている様に見えた、これは貝塚財閥にとって偉大な存在になるかも知れないぞ?ペンネ(念話)「ほら、謝る時はどうやってやるか分かるでしょ?」 えっと・・・、何となく嫌な予感が・・

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」439

    -439 良いかどうかの判断は周囲が行う- 目玉焼き(鳳凰の卵)関連の『回想』シーンが余りにも長かった為に俺個人がメラルークに聞きたかった事なんだが、「A定食」の魚料理や「B定食」で提供する目玉焼きを焼く時は何を使っていたと言うのかな・・・。メラルーク「創造主様が私直々にご質問を・・・、これは有難き幸せ。焼き物等には魚焼きグリルやフライパン、そしてコンベクションオーブンを使用しております。」 やっと俺の偉大さが分かる奴が出て来たか、結構良いもんだが一先ずそれは置いとこう。皆の者苦しゅうない、面を上げい。結愛「おい創造主!!誰も頭を下げてねぇだろうがよ!!調子乗ってねぇで早くしやがれ、でないと話が進まないだろうが!!」 おいおい、折角良い気分になっていたのにぶち壊しじゃねぇか。この社長(ネクロマンサー)にはお仕置きが必要だな、いっその事もう1度死んでリッチにでもなりたいか?結愛「悪かったよ、おば様や俺を含んだ転生者は1度死んでる身だぞ。これ以上に回数を増やしてまた別の世界に飛ばすつもりか?」真希子「そうだよ、それに私に至っては死に方が笑いものにされる位に呆気なさ過ぎたじゃ無いか。何だい、「トイレで頭をぶつけて死亡」だなんて元の世界にいた頃には聞いた事も無かったよ。」 悪かったよ・・・、そこまで言わなくても良いじゃ無いかよ・・・。結愛「はいはい、こんな件(?)ももう慣れたからもう気にならなくなって来ちまったよ。早く話を進めてくれ、はぁ・・・。」真希子「結愛ちゃん、また大きいため息だね。「無理は決してするな」って言ったはずだけど大丈夫かい?」結愛「おば様には嘘をつけないんで正直に言うとこの世界に来てから増えた傘下の企業や施設の見回り、それに会議が重なっていたので余り休みを取れていなかったんですよ。」真希子「あんたね、頑張るのは良い事だけど無理して体壊したら元も子もないよ?」結愛「そうですね、また予定を見て休めるタイミングを見つけようと思います。」 その時、なかなか帰って来ない妻の事を『探知』した夫で副社長の光明が今の言葉に対して「放ってはおけるか」と言わんばかりに『念話』を飛ばして来た。光明(念話)「真希子さん、お言葉ですが結愛を甘やかさないで下さい。それ演技なんですよ、つい先日まで1人でグルメ旅行に行っていたんですから。」真希子(念話)

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」438

    -438 駄目だこりゃ・・・- 先程は俺も守に同情してつい「可哀想」と言ってしまったがよく考えてみれば光明とのディープキスをしつこくイジっていたので正に「自業自得」と言える状況だった、それにしてもあのキスは俺が羨ましくなる位に長かった様な・・・。結愛「テメェもか、いくら何でもしつこすぎるぞ!!」 悪かったよ・・・、守もそろそろやめておこうな。昔とあるバラエティ番組でも言っていたがしつこい男は女性(?)に1番嫌われるみたいだしこのままでは話が進まない、何よりさっきから割烹着姿でずっと待っているお袋さんが下手すればイラついてしまうので早く切り上げてしまおう。結愛「ちょっと待て、何で「女性」の後に「(?)」が付いてんだよ!!何処からどう見てもお前好みの・・・、良い女だろうが!!」 あのな・・・、ちょっとは否定しろよ。俺がいつ女性の好みを話したんだよ、それにお前が良い女かどうかは自分自身じゃ無くて周りが決める事だろうが!!結愛「畜生・・・、まさかお前にそう説得されるとはな。悔しいが否定できないぜ、確かに自己評価が過ぎると「ナルシストじゃないか」と疑われかねないからな・・・。」 そうだろ、勉強や仕事でも自分では「頑張った」と言えても結果1つで何もかも変わってしまうんだからな。そこん所はちゃんと考えないと駄目だぞ、守も分かったな?守(念話)「分かったよ・・・、しつこくして悪かったよ・・・(何でこんな奴に俺まで説教されてんだよ)。」 おい、聞こえてるぞ?守(念話)「何も言ってねぇだろうが、何だってんだよ。」 お前今、俺の事を「こんな奴」って言って(思って)たよな?分かるんだよ?真希子(念話)「守・・・、言ったじゃ無いか。「この世界じゃ下手な事を考えたら駄目だ」って、何故かこうやって皆に聞こえちゃう時があるんだよ。」守(念話)「母ちゃん・・・、説得力があり過ぎるよ。」真希子(念話)「それより2人共、もう用事は済んだんだろ?そろそろ調理を始めるから守も仕事に戻りな。」守(念話)「分かったよ・・・(ずっと働いていた俺を呼んだのはそっちだろうが)。」真希子(念話)「守・・・、何だって?文句なら堂々と言いなさい。」守(念話)「いや・・・、何でも無いです。仕事に戻りま~す・・・。」 『念話』を切った真希子は息子の相変わらずの様子にため息をついてしまった、

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」437

    -437 絶対要らない件- 個人的な意見を言うとすれば今は顔を赤くしている大企業の女性社長をイジっている場合では無いはずだ、正直一刻も早くキャベツを処理しなければならない気がするのだが。守(念話)「おいおい、まさかと思うが自分の恥ずかしい思い出を皆に暴露する為に『念話』を飛ばして来たのか?もしそうだとしたら仕事中だから後にしてくれるか?」 守は冗談のつもりで言ったはずだと思われるが勿論そんな下らない理由で『念話』を飛ばす訳が無い、最低でも結愛は自分が不利な状況に陥るような行為を行うとは思えない(いや思いたくない)。結愛(念話)「アホか、冗談はよしてくれ。お前に聞きたい事があったから『念話』を飛ばしたに決まっているだろ、ただお陰で何を聞こうか忘れちまいそうになったじゃねぇか。」守(念話)「悪かったよ、一先ず忘れない内に何を聞こうとしていたのか教えてくれよ。ただ結愛、相当重要な事を聞きたいんだろうな?」 そうだぞ、早く疑問を解決して真希子の料理に着目を置きたいんだから邪魔すんな。結愛(念話)「本当にちょっとした疑問なんだ、お前の母ちゃんってあの時割烹着なんて着てたか?」守(念話)「・・・、はい?」 守は耳(いや脳内)を疑った、いくら何でも下らなさ過ぎやしないだろうか。結愛(念話)「だから・・・、お前の母ちゃんってあの時割烹着を着てたかって聞いてんだよ!!」守(念話)「そこまで必死になって聞くような事かよ、あの時と言っても何年も前の事だからな・・・。」結愛(念話)「良いから思い出してくれよ、頼むよ!!」 何でそこまで必死になって聞きたいのかを俺も聞きたくなっている、これは飽くまで推測だが個人的な疑問の理由を探りたかったのでは無いだろうか。守(念話)「あの時は確か・・・、義弘の解任決議案がほぼ満場一致で可決された後に母ちゃんの運転する軽バンで家に帰ったはずだよ。」結愛(念話)「確かにそうだった、筆頭株主らしからぬ物に乗っていた感じがしたから覚えてるよ。」 実はその日、真希子が軽バンに乗っていたのは本来乗っていく予定だったスルサーティーがパンクしていたからであった。真希子(念話)「軽バンで行って悪かったね、義弘が社長をしていた時は数年前みたいにリムジンを出してくれていた訳では無かったからね。」結愛(念話)「おば様、聞いてらしたのですか?!

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」436

    -436 必要のない懐かしい話- ダンラルタ王国のトンカツ屋に突如『瞬間移動』して来た「おば様」こと宝田真希子はどうやら今日は店での仕事が休みだったらしく、家で美味しいものでも作ろうかと気合を入れていた様だ。真希子「折角の休みだからゆっくりハヤシライスでも作ろうかと思っていたんだけどね、久々に弟子と食べたくなったから『探知』してみたらこれだよ。全く・・・、相も変わらずこの世界は騒がしいったらありゃあしないよ。」ピューア「ご迷惑を掛けて申し訳ありません、折角のお休みですから師匠はゆっくり過ごして下さい。」真希子「別に構わないよ、久しぶりにあんたと料理したかったから私だって嬉しいさね。」 久々に師匠と再会した弟子には真希子が見慣れた制服姿と違っていたので多少だが違和感があった様だ、初対面の時は私服姿だったはずだが今は何も考えない方が良いか。ピューア「それにしても師匠、そのお姿は何処かの制服だったりするんですか?」真希子「いや、これは私が元居た世界の伝統的なエプロンみたいな服さ。似合わないって言うなら着替えるけど駄目かね?」 ピューアは結愛の方を見た、2人共が同じ世界からやってきた転生者だからだろうか。結愛「おば様・・・、恐れ入りますが割烹着なんて着ていた事などありましたっけ?」 真希子が筆頭株主として貝塚財閥本社へと向かう際の赤いパンツスーツ姿をしていた時の記憶が強かったからか、結愛は真希子の割烹着姿を見て開いた口が塞がらなかった。真希子「あのね、いくら筆頭株主でも普段は(元)日本の主婦として生きている(?)私だって割烹着位着るよ。それよりその表情は何だい、そんなに違和感があるのかい?」結愛「そ、そんな事は無いんですけど初めて見たものですから。」真希子「そうかい?お料理する時は大抵着る様にしていたんだけどね、「初めて」って言うなら仕方が無いか。」 「おば様の発言は本当なのか」と何故か疑問に思ってしまった結愛は真希子の過去を1番に知っているはずの「あいつ」に『念話』を飛ばす事に、個人的には本人が言っているんだから疑う必要など無いと思うんだが・・・(と言うか久々に出番が来たみたいだな)。結愛(念話)「守・・・、今ちょっと良いか?」守(念話)「何だよ、今豚達に餌をやっているんだけど。」結愛(念話)「それでも『念話』位は出来るだろ?ちょっと聞

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   7. 「異世界ほのぼの日記3」435

    -435 ピンチと言えるの?- メラルークが回想話に夢中になっている間に時刻はランチタイムに差し掛かろうとしていた、その間に豚カツの横に添える為のキャベツをしていた様だが緊急事態が発生した(と言っても結構しょうも無いのだが)。ピューア「お父さん・・・、手元全く見て無かったの?」 どうやら娘を心配させてしまう位の事態だった様だが傍らから見ていただけの俺からすれば何よりも安全第一、「怪我人が出なけりゃ大丈夫じゃ無いか」とついつい言いたくなってしまう。 ただ店主は自分の意図するがままに仕事を進めていたはずだ、きっと今行っている事も何かしらの理由があったに違いない(と思いたい)。メラルーク「な・・・、何がだよ・・・。」ピューア「「何が」って・・・、こっちが聞きたいの。ほら、ちゃんと手元のキャベツを見なきゃ。」メラルーク「何言ってんだよ、この店を開いてからずっとキャベツは俺自身が切って来たんだぞ。手元なんて見なくても千切りなんて余裕だ・・・、ってあらぁ?」ピューア「お父さん、どうすんのそれ・・・。」 マーマンの目の前には当然の様にキャベツが山盛りとなっていたが少しの(いや明らかな)失敗が発生していた様だ、ピューアが心配するのも無理は無いな・・・。メラルーク「参ったな・・・、気付かない内に全部刻みキャベツにしちまったよ・・・。」 そう、店主は手元を全く見ていなかったので気付かぬ内にトンカツの横にふんわりと盛る用の「千切り」では無く餃子の餡に混ぜ込む用の「刻み」にしてしまった様だ。これでは揚げたてのトンカツや鰺フライの横に添えることが出来ない。 娘は調理場で数秒程考え込んだ後、応急処置の提案する事に。ピューア「一先ず本日限定のコールスローサラダとして出してみようか、それだったら刻んだ状態でも問題無いと思うけど。」メラルーク「そうだな・・・、確か冷蔵庫の中に丁度ドレッシングがあったはずだ。」 ピューアの提案通りに動いた結果、偶然使ったドレッシングが美味かったからか、それとも「本日限定」の物珍しさが目を引いたのか食事客からの評判は良かった様だがまだ安心は出来無さそうだった。ピューア「まだ余りそうだね・・・、どうしようか・・・。」 流石にディナータイムでコールスローサラダを食べるお客は少ないだろうというのが親子の見解だった、再び頭を悩ませる店主達の脳

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   6. 「あの日の僕ら2」76

    -76 息子だから出来る事- 目の前で唯一の肉親を撃ち殺された豊に同情したのか、組長は同じ目線に立つためにしゃがみ込んで頭を優しくゆっくりと撫でた。組長(当時)「そうか、そりゃ辛かったよな。そうだ、これからは俺がお前の父ちゃんになってやる。一緒についておいで。」 組長は組員に車を回させると豊を後部座席に招待した。組長(当時)「そう言えばお前、名前は何て言うんだ?」豊(当時)「渡瀬・・・、豊・・・。」組長(当時)「良い名前だ、大事にしろよ。ちゃんと名前言えて、偉いな。」 組長は再び豊の頭を撫でた。数十分後、車は阿久津家に到着した。組長は豊と手を繋ぎながら門をくぐった。組員「お疲

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    -73 故人の恐怖- 美麗にとって「第2の父」と言っても過言ではない存在の豊からの祝杯により祝福ムードが漂う松龍の片隅で守は1人、紹興酒の入ったグラスを揺らしながらほくそ笑んでいた。真帆「どうしたの?」守「いや、何でも無いよ。ただ、この光景を母ちゃんが見たら喜ぶだろうなと思ってな。」真帆「喜ぶに決まってんじゃん、皆決して悲しそうにしていないもん。遺書や手紙の通り、笑ってるから真希子おばさんも安心してくれていると思うよ。」 守の言葉が聞こえたのか、豊は本来どうしてここに皆が集まっているのかを疑問に思い始めた。豊「あの・・・、龍太郎さん。本当は違う目的でここに皆ここに集まっているんじ

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    -70 嫉妬の矛先- 2人は綿菓子の屋台から数メートルに渡り伸びる行列に並んで自分達の順番を待っていた、十数分経過してやっと自分達の番が近づいて来た時に恋人たちはある事実に気付いた。安正(当時)「結構大きいね、どうしようか。」美麗(当時)「お腹いっぱいになっちゃったら他の屋台を楽しめなくなっちゃうね、最初から困ったな・・・。」 2人は数分の間黙り込んだ後に互いを見つめ合って声を掛けた。2人(当時)「半分こしようか。」 顔を赤らめながら手を繋いで待つ恋人達の様子からは初々しさも見て取れたのだが、互いが同じことを考えていた事による照れと嬉しさで2人の顔はもっと赤くなった。美麗(当時

  • (改訂版)夜勤族の妄想物語   6. 「あの日の僕ら2」59

    -59 男の掌- 自分の知らない所にあった母と友人の温かな思い出話につい涙が流れた守、そんな中で悪いと思いながらも盗み聞きしていた王麗が2人に声をかけた。王麗「そういえばそんな事もあったね。真希子が周りの皆を心から愛し、周りの皆からも愛されてた。今でもそんな気がするよ。」 守は兎に角嬉しくて仕方がなかった、それと同時に母がどうして自らの葬儀を少人数で行うようにと遺書に書いてあったかを改めて考えていた。美麗「きっと周りの人を騒がせて迷惑をかけたくなかったからじゃないかな。」 よく考えれば昔からそうだった気がした、自分より他の人の事を優先させる性格。守「やっぱり母ちゃんは変わる事なく

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