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第262話

Author: 年緒
「ちなみに、昨日一面に出た写真も、蓮につきまとっている迷惑ファンによるものです」

真紀は淡々と続けた。

「この場所も長くは居られないと思います。いずれ彼女たちは突き止めてくるでしょう」

そして、萌花をまっすぐ見た。

「蓮にきちんとした恋人がいると公表すれば、少なくとも彼女たちの思い込みを断ち切るきっかけにはなるかもしれません」

萌花はしばらく考え込んで、やがて静かにうなずいた。

「わかりました。そちらにお任せします。私は構いません」

萌花が承諾したのは、もちろん何も考えずに流されたからではない。

蓮が昨日清水村で電話をしていたのは、ビザや渡航に必要な手続きを確認するためだった。

蓮によれば、必要な手配はほとんど済んでいて、あとは萌花本人がいくつかの手続きに応じれば、すぐにでも出国できるという。

萌花はカラリスに行って先輩を頼って、しばらく向こうで身を落ち着けるつもりでいる。

だから国内でどんな報道が出ようと、正直なところ、萌花にはそれほど関係がない。

戻ってくるころには、蓮との破局も発表されているかもしれない。

それに、もし自分と蓮の交際が公表されれば、時雄に
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