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絶望と抱擁

Author: 雫石しま
last update publish date: 2026-04-17 09:03:14

真希のベッドサイドで、陸斗は膝をつくように座っていた。

彼の長い指が、真希の細く冷たい足首を、まるで壊れやすいガラスのように優しく包み込んでいる。

その指先が、わずかに震えていた。

「真希……今日のデータ、思ったより悪化してる」

「そう......」

陸斗の声は低く、掠れていた。

彼はカルテを握りしめ、目を伏せた。

白衣の肩が、まるで重い荷物を背負ったように落ちている。

「余命宣告を更新した。……3年以内だ。最長で5年。

治療を続けても、この進行を完全に止めるのは……俺にはもう、限界かもしれない」

真希が弱々しく微笑むと、陸斗の目尻に、うっすらと涙が浮かんだ。

医師として何百人もの患者を見てきた彼が、幼馴染の妹の前でだけ、声を詰まらせる。

「ごめん……俺がもっと早く、もっと良い治療を見つけてれば……

お前を、こんな体にさせてしまった」

陸斗は真希の手を両手で包み、額をその手に押しつけた。

肩が小さく震え、声にならない嗚咽が漏れた。

「ずっと一緒にいるって、誓ったのに……俺は、守れてない」

その姿は、ただの医師のものではなかった。

幼い頃から真希を守ると誓った少年が、大人になってもなお
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