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第23話

Auteur: フカモリ
特に中庭にある数本のイチョウの木は、春夏の葉は生い茂り、秋には黄金色に輝く。その景色は、並の観光地よりもさらに見事だ。

市中心部の桃源郷と言っても、過言ではない。

広々としたリビングは、レトロなアメリカンスタイルで統一されている。

幸子は信行を叱りつけた後、再び真琴に向き直って確認を求める。

「真琴ちゃん、紗友里ちゃんが言ったことは全部本当なのかい?信行は、離婚するつもりなのかね?」

その問いかけに、真琴は説明する。

「お婆様、信行さんが言い出したのではありません。この件は、私たちがまだ話し合っている段階です」

まだ話し合っていると聞き、幸子は急いで真琴の手を取り、説得にかかる。

「真琴ちゃん、絶対に彼の言うことなんて聞いちゃだめだよ。後でじいさんに懲らしめてもらうから。ただ、この離婚だけは絶対にしちゃだめ。絶対に、内海の娘を喜ばせるようなことだけはしちゃだめだよ」

真琴は無理に微笑み、何と返すべきか分からなくなる。

ソファに座る信行が、淡々と真琴を一瞥する。

そういえば、彼女はもう自分のことを「信行」と呼び捨てにはしない。家族の前ですら、今はもう「信行さん」と呼
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