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第243話

Auteur: フカモリ
哲男の言う通りだ。真琴が一度決心すれば、後戻りする余地などほとんどない。

信行の言葉を聞いても、真琴の心が全く揺らいでいないのを見て、哲男は言った。

「無理に説得するつもりも、プレッシャーをかけて信行くんとよりを戻させようというつもりもない。ただ、わしの見方を話しただけじゃ。最終的にどう決めるかは自分次第だ。お前がどう決断しようと、わしは理解するし、応援するよ」

祖父の言葉に、真琴は急須から湯飲みに茶を注ぎ足し、笑顔で言った。

「ありがとう、おじいちゃん」

信行の言葉を聞いても、心には何のときめきもなければ、過去を振り返る気も起きなかった。

あの三年間の生活には、二度と戻りたくない。

間もなく信行が電話を終えて戻り、リビングで哲男と将棋を指し始めた。

真琴はその傍らでノートパソコンを開き、仕事を片付けた。

夕食を済ませ、しばらく哲男に付き合ってから、二人は帰路についた。

信行は仕事を放ってきており、真琴は休暇を取っていた。

帰りの車内は、二人はずっと無言だった。

結婚前は、あれほど話が尽きなかった二人なのに、今は嘘のように会話がない。

道程の半分ほどを過ぎた頃
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