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第467話

Author: フカモリ
信行は、あの頃に戻りたいと願っていた。

その挨拶に対し、真琴はそっとその手を握り返した。

「片桐社長」

真琴の「片桐社長」というよそよそしい呼び方に、今回ばかりは信行の口角も上に持ち上がった。

二人とも見事に他人のフリを演じきっていて、なんだか滑稽で面白く感じたのだ。

個室に入ると、皆すぐに仕事の話で盛り上がり始めた。

今回はあくまで初顔合わせであり、三社ともに提携の意志があることを確認するための場だった。

そのため、智昭もあまり形式張らず、食事の席でこの話をすることにしたのだ。

提携を持ちかけたのは信行の方だったが、今日彼はあまり口を開かず、大した意見も出さずに、そのほとんどの時間を智昭と光雅の議論に耳を傾けることに費やしていた。

そもそも提携を持ちかけたのは、初めから別の目的があってのこと――真琴が目当てだったからだ。

だからこそ、真琴が時折口を開くたび、信行は食い入るように彼女を見つめ、ひときわ真剣に耳を傾け、その口元にはかすかな笑みまで浮かべていた。

そのあからさまな態度に、光雅は食事の席で何度もあきれたように目を細めていた。

だが光雅もそこは自制し、直
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