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第545話

Auteur: フカモリ
普段は無邪気な顔をしているくせに、やることには随分と容赦がない。

ゆっくりと紗友里の前に歩み寄ると、光雅は顔色一つ変えずに声をかけた。

「随分とご機嫌だな」

光雅の唐突な声に、紗友里はパッと顔を上げて驚いたように尋ねた。

「どうしてここにいるの?」

驚いて見上げる紗友里の腕を掴み、自分の背後へと引き寄せると、光雅は言った。

「片桐さんみたいな名家のお嬢様が、こんな荒事に手を出すもんじゃない」

光雅に説教され、紗友里はムッとして負けじと言い返した。

「私がこんな真似をするべきじゃないって言うなら、こいつらが真琴に泥を塗って、あることないことデタラメをでっち上げて陥れるのは、許されるって言うの!?」

さらに畳みかけるように言い放つ。

「やるべきかどうかなんて知らないわよ。でも、真琴がこのまま泣き寝入りするなんて絶対に許せない。あの子にこれ以上、惨めな思いなんてさせたくないの。絶対に黒幕を引きずり出してやるんだから!」

真琴のために本気で憤る紗友里をじっと見つめているうち、光雅の心は少しばかり揺さぶられた。

あの息の詰まるような片桐家とのしがらみの中にあっても、真琴に
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