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第749話

Author: フカモリ
信行の真剣な眼差しを受け止め、真琴が向き直ろうとしたその瞬間、バッグの中でスマートフォンが鳴り響いた。

はっと我に返った真琴は、信行の手をそっと離し、手元を探りながら言った。

「電話、先に出るね」

取り出したスマートフォンの画面には、美雲の番号が表示されていた。

表示画面を見つめ、真琴は信行にちらりと視線を送る。

「お義母様から」

通話ボタンをスワイプし、耳元に当てた。

「お義母様?」

受話口から、美雲の弾んだ声が勢いよく飛び込んでくる。

「真琴ちゃん!篠井の叔母さんたちから聞いたんだけど、信行とよりを戻したって本当なの?」

出る前から察しはついていたが、案の定だった。

さっき皆の前であっさり認めたのだから、耳に入るのも無理はない。

美雲の浮き立った声に、真琴は穏やかに笑って答えた。

「ええ、お義母様。もう1度やり直してみようって、2人でうまくやっていけるか試してみることにしたの」

信行の申し出を受け入れた以上、隠すつもりは微塵もない。

昔も今も、真琴はいつだって堂々としていた。

電話の向こうで、美雲がさらに声を弾ませる。

「よかった、本当によかったわ
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