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第22話

Author: 真夏
「美月」

明雄はそっと美月の肩を叩いた。「少し休みなさい。ここは私たちが見守っている」

美月は首を横に振った。「私、ここにいたい」

さらに、固く言った。「彼が出てきたら、すぐ私の姿が見えるようにしたいの」

凛が近づき、温かい水の入ったコップを手渡した。「少し水を飲んで。唇がひび割れてるわ」

美月はコップを受け取り、指先に伝わる温かさを感じると、ふと病院で浩行が渡してくれた薬草茶を思い出した。

あの時、彼は病室に立ち、姿勢は真っ直ぐで、雰囲気は冷たかったが、こう言った。

「もし、君が北村を必要としないなら、振り返った時に、俺を見てくれるか」

見た。本当に見た。

でも今は……

手術室のランプが突然消えた。

全員が立ち上がった。

ドアが開き、医師が出てきてマスクを外した。

「先生、息子はどうですか?」浩行の母が焦って尋ねた。

医師は真剣な表情で言った。「手術は非常に成功しました。24時間観察が必要です。今夜合併症がなければ、大丈夫でしょう」

全員が安堵の息をついた。

美月の目に涙が浮かんだ。

よかった。本当によかった。

彼女は大きく息を吐き、心の重石がようやく下りた。

「いつ目が覚めますか?」

「麻酔が切れれば目を覚ますでしょう。あと2、3時間ほどです」

医師は彼女の首筋の傷を見て言った。

「小林さん、首筋の傷が止血できない場合は縫合が必要です。私についてきてください」

美月は初めて首筋のヒリヒリした痛みを感じた。

「でも、彼のそばで見守りたいんです。あとででもいいですか?」

結局、凛に強引に救急室へ連れて行かれた。

医師は首筋に5針、手首にも薬を塗って処置した。

美月は処置中、一言も発せず、ただ天井をぼんやりと見つめていた。

「美月」凛がそっと言った。「浩行は本当にあなたを愛している」

美月は顔を向けた。

「彼は子供の頃からずっと冷静で、普通の人間とは思えないほどだったの。私たち家族は彼がゲイかと思ったくらい。あなたに出会うまでね」

「私?」美月が尋ねた。

凛は頷いた。「あなたが10歳の時、小林おじさんが誕生日パーティーを開いたでしょ。浩行は両親に連れられて行ったの。その日、あなたは庭で野良猫に餌をあげていた。彼は隣で1時間もあなたを見ていたのよ」

美月は息をのんだ。

「その後、彼はあなたの全ての試合を
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