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第12話

Auteur: かすかな光
祐はその紙を見つめたまま、瞳孔がきゅっと縮まった。

――【もう、あなたを愛していません】

その一行が、頭の中で何度も反響した。

彼の手がぎゅっと握りしめられる。

紙はくしゃくしゃに潰れ、縁が掌に食い込んだ。

少し痛む。だが、彼は手を緩めない。

「ふざけるな……!」怒声が迸り、がらんとした屋敷に響き渡る。まるで獣の咆哮のようだった。「愛してないだと!?七年だぞ!?七年も俺を付き纏ってきたくせに、今さらやめるだと!?」

彼は指輪を掴み上げ、床へ叩きつけた。

宝石がタイルに当たり、乾いた音を立てて弾み、壁際まで転がる。

すぐに駆け寄って拾い上げ、また叩きつけた。

拾っては投げ、投げては拾った――何度も繰り返した。

やがて指輪には埃まみれになり、彼はそれを掌で握り潰すように掴んだ。

関節が白く浮き、手の甲には青筋が浮き出ている。

そのとき、扉が開いた。

和也だった。

目に飛び込んできた光景に、思わず足を止める。

祐は空っぽのリビングに立ち尽くし、指輪を握りしめたまま、目を赤くし、胸を激しく上下させている。

傷ついた獣のように、全身から今にも暴発しそうな危うい気
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