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第15話

Auteur: 藤川 紅葉
宴を後にした真哉は、真っすぐ家へ戻った。

母がまた外で余計なことを口にし、瑶に誤解を与えるのを避けるため、この場でけじめをつけようと思ったのだ。

「母さん、俺は煌花とは結婚しない。二人の縁談はもうやめてくれ。俺の妻は、瑶だけだ」

母は眉を寄せ、珍しく怒気を含んだ表情を見せた。

「何を勝手なことを!あの時は煌花のためにあれだけ騒ぎ立て、私が瑶と一緒になるよう勧めても聞きもしなかったくせに。離婚してから急に復縁だなんて......じゃあ煌花はどうするの?」

ソファに座る煌花は、目に涙をためてじっと彼を見つめている。

だが真哉は一度も視線を向けず、伏せたままやや詰まった声で告げた。

「これまで俺は瑶を傷つけることばかりしてきた。もうこれ以上、間違いたくない。煌花は......妹だ。ただの妹だ」

一瞬、空気が凍りつく。

母は歯噛みしながら、「勝手にしなさい!」と吐き捨てて階段を上がっていった。

真哉は動じず、立ち上がって部屋を出ようとする。

その腕を、細い手が掴んだ。

「兄さん......母さんに嘘をついたんでしょう?本当は私のためにそう言ったんだよね?あなたが愛してい
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