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第336話

Author: 霧乃吟
澪は興味なさげに視線を逸らした。

あの二人のことは、あの二人で勝手にすればいい。

会社を引き継いだ以上、これまでの征司のように紗耶を甘やかし、社内で好き勝手させるつもりは毛頭ない。

紗耶をクビにしないだけでも、十分に優しくしているつもりだ。

紗耶が重大なミスを犯さない限り、自分から紗耶を追い出す気はない。

一方、紗耶は車に乗り込むと、瑞穂メディカルで起きた出来事を征司に一通り訴えた。

それを聞いて、征司は言った。「自分のプロジェクトに集中しろ。余計なことは考えるな」

自分のために、彼が裏で手を回してあの騒ぎを収拾してくれたことは分かっている。

彼女も自分なりに感動はしている。

しかし、澪は一夜にして巨大な権力と社会的地位を手に入れたことが、紗耶にはどうしても我慢ならない。

「澪さんに、あれほど大きな会社を任せるって本当にいいの?無理させすぎるんじゃ……」

紗耶はドロドロとした感情を押し殺しながら、心配そうに尋ねた。

征司はわずかに車窓の外へ目を向けた。「会社が伸びるにせよ、傾くにせよ。それも、あいつ自身の問題だ」

紗耶は唇を噛み、困ったような、それでいて傷つい
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