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第1189話

Author: かんもく
「なんであんなこと言うんだよ?」マイクは不満げだった。「まるで俺たちから離れていくみたいな口ぶりじゃないか。おい、君また何か企んでるんじゃないだろうな?」

「違うわ。ただ、あなたに申し訳なくて」とわこは説明した。「本当はあなた、もともと事業を必死にやるタイプじゃなかったのに、私に引っ張られて無理やり立派なビジネスマンにさせてしまった」

「そんなふうに言うなら、むしろ俺は君に感謝すべきだろ。感傷的になるなよ。たとえ会社を売ることになったって、俺たちにはまた一からやり直す力がある。いいほうに考えようぜ。まずは結菜が元気に生きられるよう祈ることだ」

「このこと、子遠には話したの?」彼女は椅子に腰を下ろしながら尋ねた。

「話してない」マイクは答えた。「話す必要もないさ。もし結菜の手術が無事に済んで成功したら、その時は彼女を連れて堂々と戻ればいい。やつらの目をくらませてやるんだ」

「お昼は何を食べたい?私がおごる」

「朝ごはん食べたばかりなのに、もうランチのこと?でも、そんなに張り切ってるなら考えてみるよ。決めたら教える」そう言って、マイクは部屋を出ていった。

一時間ほど経った頃、マイクから料理のリストが送られてきた。

とわこは目を通し、会社近くの高級レストランに電話して席を予約した。

そのあと、レストランの名前をマイクに送る。

昼の退勤時間が近づいた頃、マイクから電話がかかった。「とわこ、先にレストランに行っててくれ。俺はもう少しかかりそうだ」

「わかった、先に行って待ってるわ。用が済んだら来て」

「うん。君が腹減ったら先に食べてていいぞ」

「私はお腹空いてない。仕事優先して」電話を切り、バッグを手に退勤しようとした時、弥から新しいメッセージが届いた。

開いてみると、目に飛び込んできたのは一枚の写真。

黒介がカメラを見つめ、はにかむように笑っている写真だった。

なぜ弥が自分にこんな写真を送ってきたのか、とわこには理解できなかった。すぐに電話をかけると、弥は即座に出て、笑い声を響かせた。

「とわこ、知り合ってもう長いけど、ここ数日になってようやく君の本当の姿を知った気がするよ」

とわこの頭の中に大きなはてなが浮かぶ。何を言いたいの?

「弥!言いたいことがあるなら回りくどくしないで、はっきり言いなさい」

「つまりな、君を心底尊敬してるんだ
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Comments (1)
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ウサコッツ
奏全部渡したのかも この件でとわこを恨んでるから 例え結菜が戻ってきても 結局復縁にはならない感じ とわこやり方間違ってるよね 自己チューすぎる
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