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第855話

Author: かんもく
彼女はこれまで、三木家の財産になど興味はなかった。ただ、家族に認められ、尊重されることを望んでいた。だが、もうそんなものは必要ない。今の彼女が欲しいのは、三木家そのものだ。

常盤グループ。

今日から仕事始めだった。

社員たちは、奏が結婚を控えているにもかかわらず、朝早くから出社したことに驚いた。

しかし、彼はオフィスにこもりきりで、一歩も外へ出てこない。

仕事始めのご祝儀は、副社長と財務部長が配ることになった。

社員たちは、せっかくの機会を逃すまいと、さっそく核心に迫る質問を投げかけた。

「副社長、本当に社長は直美さんと結婚するんですか? 一体どうしちゃったんです?」

副社長は困惑した顔で答えた。「私にもわからない。財務部長に聞いてみたら?」

一郎はおどけた様子で肩をすくめる。「僕が社長のプライベートを知るわけないだろ? 今回の事もニュースで初めて知ったんだ。そんなに気になるなら、本人に直接聞いてみれば?」

社員たちは一斉に首を振った。「いやいや、それはさすがに」

「財務部長、あなたは社長と仲がいいんだから、説得してあげてくださいよ!」

すると一郎は飄々と答えた
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ウサコッツ
蓮関わったらダメだよ 父親はいなくても幸せになれるよ 時間かけて傷を癒していけばいいんだから
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