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第856話

Author: かんもく
日本の午後8時。

突如として、SNSが大騒ぎになった。

ある爆弾級の投稿が拡散されたのだ。投稿主は和彦、内容は、「常盤奏は精神疾患を抱えている」

たった一言だったが、その衝撃は計り知れなかった。

この投稿は、和彦の個人アカウントから発信されたものだった。アカウントの情報を確認したネットユーザーたちは、すぐにこれが本人のものだと突き止めた。

奏は間もなく直美と結婚する。その直前に、スキャンダルが出てしまった。この結婚、果たして予定通り進むのか?

投稿が瞬く間に拡散されると、和彦のもとに友人から電話がかかってきた。

和彦は、信じられないという顔でスマホを握りしめた。「ふざけんなよ、俺は何年もSNSなんて触ってねぇぞ!」

急いでログインしてみると、そこには、確かに自分のアカウントから発信された投稿があった。

和彦の血が逆流するような感覚に襲われる。

誰だ!?

誰が、俺のアカウントを乗っ取った!?

慌てて投稿を削除すると、すぐさま新しい投稿をした。

「アカウントがハッキングされました。先ほどの投稿は俺のものではありません。現在、警察に通報済みです!」

そして、本当に警察に通報した。

だが、すでに遅かった。

投稿はすでにスクリーンショットを取られ、拡散されていた。

一方、その投稿を見た奏は驚愕した。

ありえない。

和彦は、酔っ払って正気を失ったとしても、こんな秘密をネットで暴露するような無謀な真似はしない。

なぜなら、それは彼にとって最大の交渉材料だからだ。この事実を公開してしまったら、奏を脅す術がなくなる。

そう考えていると、スマホが鳴った。和彦からの電話だった。

電話に出ると、向こうから焦燥感にかられた和彦の声が聞こえてきた。「奏、信じてくれ!あれは俺がやったんじゃない!俺のアカウントは乗っ取られたんだ!SNS運営に確認してもらえば証拠を出せる!もう警察にも通報したし、ニュース記事も用意して弁明する!だから、お前に影響が出ることはない!すぐに対処するから心配するな!」

和彦が一番恐れているのは、奏がこの状況を逆手に取ること。

このスキャンダルは、確かに奏の評判に傷をつけるかもしれない。だが、彼が常盤グループの社長であることには何の影響もない。

それに、たとえ「奏が父親を殺した」という疑惑を抱えていたとしても、証拠がない限
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