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act:忍び寄る影5

Auteur: 相沢蒼依
last update Date de publication: 2025-07-09 17:05:53

***

 リコちゃんに逢った後、森さんの住む高級マンションに来ていた。久しぶりのオフだったけど今すぐに来いと呼び出されてしまったので、仕方なく出向くことになったけれど、気分がよかったので足取りは軽かった。

(足取りだけじゃなく上下させる腰まで軽かったなんて、信じられない事実だけどね)

 契約書に沿った濃厚な情事を終えて、先にシャワーを浴び、バスローブを身にまとった俺がベッドルームに顔を出すと、煙草を美味しそうにふかした森さんが饒舌な口調で話し出す。

「どうしたんだ、今晩は前回よりも積極的に腰を振って。なにか良いことでもあったのか?」

 室内を淀ませる紫煙に視線を飛ばしながら、口角を上げて教えてあげる。

「CMの放映に合わせて、彼女と逢うことができたんだ。彼氏と一緒だったけど俺が登場したことで、いい感じに不仲にさせてやった」

 予想通りの展開に、ムダに躰が疼いてしまったのは必然だろう。

 森さんはつけたばかりの煙草の火を消し、突っ立ったままの俺を抱きしめる。モデルの俺よりも背が低い彼の吐息が耳にかかって、変な声が出そうになった。

「まだ帰るなよ。午前0時まで、あと20分近くあるじゃないか」

 契約書には、午前0時以降のお誘いはダメって記載している。次の日の仕事に影響を与えたくないのが理由のひとつだけど、こうしてギリギリまで粘る客がいるのも事実。

 そして昼間の出来事で、俺の躰が疼いてしまっているのがヤバい。

「ヤりたくて興奮してるだろ。ちょっと触っただけで、こんなになって」

 イヤらしい笑みを浮かべた森さんが後ろに移動し、バスローブの隙間に手を突っ込んで、俺自身と中の両方を煽るように卑猥なお触りをした。

「ンンっ……ふぁ、ぁあ! ソコっ、ヤバイって! あぁあん!」

 好きでもない男に触れられただけで簡単に躰に火がついてしまう、己自身を恨まずにはいられない。

「ほらほら。俺を欲しがって、指を締めつけてるじゃないか。イヤがってるクセに、腰が微妙に動いてる」

 森さんは豪快に笑うと、俺をそのままベッドにうつ伏せで押し倒し、バスローブを捲りあげて、秘部にローションを垂らす。その冷たさに身を縮こませる間もなく腰を持ち上げられて、強引に挿入されてしまった。

「ぁあっ、やぁ、森さんっンンン!! あぁ、もう! っう――」

 室内にはぐちゅぐちゅというローションの水音が響き渡り、互いの荒い息遣いがこだました。

「稜のこんな姿を見たら、初恋の彼女はさぞかし幻滅するだろうなぁ。ん?」

 抱きつかれながらの寝バックだと、何処にも逃げられない。ゆ〜っくり抜き差しされたり、小刻みに揺すられながら少しずつ奥に侵入されるだけで、ムダに感じてしまう。

 結局根元まで飲み込まされてしまって、感じるトコロを擦られただけなのに――。

「んっ、ひゃ……っあ、イ、っくっ! やぁ、あっぁ! あぁあ!!」

 ぎゅっとシーツを握りしめて、躰を仰け反らせた。自身から吐き出されるモノを感じながら、森さんが中でイったのも感じた。

(ヤバい、一瞬気が飛んでしまった。森さんごときに、どうして感じまくってんだよ)

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