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第5話

Author: 金星鈴里
魂だけになった俺は、宙に浮かびながら部屋の様子を見下ろしている。

扉の前に立つ全員が、その場で凍りついたように動きを止める。

最初に我に返ったのは佳澄だった。

ふらつきながら駆け寄ると、震える手で俺の手首を必死に押さえる。

顔からは血の気が失せ、声はかすれている。

「秀樹……お願い、こんなことでお姉ちゃんを怖がらせないで……!

医者を呼んで!早く!」

激しく動いたせいで脚の傷口が開き、血がにじんでいる。だが佳澄はその痛みに気づきもしない。ただ助けを求めるように鈴華を見つめている。

鈴華もようやく現実を理解したらしい。

廊下で待機していた使用人に向かって叫ぶ。

「家庭医を呼んで!早く秀樹に止血を!」

医師が慌ただしく部屋へ飛び込んでくる。

何重にも包帯を巻いていくが、真っ赤な血はすぐに布を染めていった。

医師は額の汗をぬぐいながら俺の首筋に手を当てる。

そして、慎重に言葉を選んだ。

「鈴華様……秀樹様は、もう……」

鈴華の目は真っ赤に充血していた。傷口を見ることもできず、医師を睨みつける。

「黙って!車を出して!今すぐ病院へ!」

結花はその場に立ち尽く
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