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第123話

Autor: 雨の若君
倫子は声を重ねる。「やっぱりあの子は手に負えない恩知らずよ。あの子、昔から捨てるべきだったのに、無駄にお金をかけただけ。何の得にもならなかったじゃないの」

一家揃って、鼻息荒く、素羽を責め立てる。

松信は外部から援軍を呼ぶことにした。

芳枝からの電話で、素羽はようやく全てを芳枝にまで告げ口されたことを知る。

病院。

芳枝は素羽の手を握り、優しく言う。「つらい思いをさせて、ごめんね」

その一言で、素羽は鼻の奥がツンと痛くなる。事件が起きて以来、初めて誰かに気持ちを正面から受け止められた気がした。

司野は素羽が自分を計算していると思っている。

江原家は彼女が空気を読めないと考えている。

実はこの騒動で一番つらいのは、素羽自身だ。

芳枝は肩を落としながら言う。「全部おばあちゃんのせいだよ。お父さんをちゃんと育てられなかった」

実際、芳枝は教養人で、若いころは教師だった。あの時代、女性が学ぶこと自体が稀だった。

文化人でありながら、世間ずれした息子を育てたのだ。

若い頃、婿養子に入って、財産を食い潰し、今度は本当の愛を探し始めて、素羽の母がまだ息を引き取る前から、今の
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