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第313話

مؤلف: 雨の若君
須藤家の本宅には、親族が一同に会していた。

素羽と司野が揃って姿を現すと、その場は一瞬しんと静まり返り、しかしすぐに何事もなかったかのようにざわめきが戻った。

七恵が、素羽をそばへ呼ぶ。

司野は彼女の手を離し、「おばあちゃんの相手をして差し上げなさい」と穏やかに促した。

素羽が腰を下ろすと、七恵はその手を取り、優しく叩きながら慈しむような眼差しを向けた。

「二人とも、仲良くやっているのなら何よりだよ」

物事は表面だけで測れるものではない。穏やかに見える水面の下で、激しい流れが渦巻いていることもある。

素羽はその含みを汲み取らず、話題をそっと逸らした。

「おばあさん、最近の眠り心地はいかがですか?」

七恵は微笑んで頷いた。

「ええ、あんたがくれた安寧香が、よく効いているみたいだ」

「おばあ様に一番合うよう、特別に調合してもらった香なんです」

「よく気がつくね」

「当然のことをしたまでです」

司野との関係がどうであれ、七恵の健康を願う素羽の気持ちに偽りはなかった。

琴子と絹谷は顔を合わせるたびに口論を始め、最終的にはその火の粉が素羽に降りかかる、それが常だった
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