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第48話

Author: 雨の若君
学校の記念式典が終わった。

素羽は、端のほうで恩師である雅史が旧友と話しているのを静かに待っていた。そんな中、横から聞こえてきた会話が、ふと耳に入ってきた。

「何年経っても、司野はやっぱり優秀だよなぁ」

「そりゃそうだろ、あの人は生まれながらにして恵まれてる。俺たちみたいな庶民とは住む世界が違うんだよ」

「もう結婚してるって噂だぞ」

「この年齢なら普通だろ?」

「でもさ、昔は野坂(のざか)先輩とすごく仲が良かったじゃん?結局、他の人と結婚したんだな」

「須藤家の家柄じゃ、やっぱり釣り合いが大事なんだろうな」

素羽は、そっと耳を傾けた。なるほど、司野の初恋は野坂という人だったのか。

「野坂先輩、今は海外だっけ。どうしてるんだろうね」

「どうした?未練でもあんのか?」

次の瞬間、二人の目がまん丸になる。すぐに恭しい声が響いた。

「須藤社長……」

その声に、素羽も後ろを振り返る。そこには、司野が静かに立っていた。

彼の表情はまるで湖面のように穏やかで、何を考えているのか誰にも読めない。

今の司野は、学生時代とはまるで別人だ。事故の後、素羽の記憶にあるあの明るくて
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