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13話

Penulis: 水沼早紀
last update Terakhir Diperbarui: 2026-01-03 17:35:51

「……本当にバカ」

アイツのこと大嫌いなはずなのに、なぜかイヤだと思えない。

それは、なぜなんだろうか……。

✱ ✱ ✱

それから一週間後の検診の日。

「透子、お待たせ。迎えに来たよ」

「……本当に、来たんだ」

高級車の運転席から降りてきた高城藍は、わたしのそばにやってきた。

「当たり前だろ?俺たちの子供なんだから」

俺たちの子供なんだからか……。そりゃそうだ。

「さ、行こう。乗ってくれ」

「いい。歩いていくから」

「いいから、乗れって」

「……分かったわよ」

助手席に座ると、高城藍は車を走らせた。

「そういや、透子」

車を走らせながら彼は、わたしの方に視線だけを向けた。

「……なに?」

あまり話しかけないでほしいんだけど……。

「結婚式、挙げたいか?」

「はっ?」

け、結婚式……? 結婚式っ!?

「結婚式挙げるなら、盛大にハワイとかどうだ?」

「いやいや、ちょっと待って……」

気が早すぎるって……! そもそも、結婚するって言ってないしっ!

「わたし、あなたとは結婚しないって言ったはずだけど。忘れたの?」

「なにを言ってる。子供が出来たんだから、結婚しないとだろ? 俺はちゃんと責任を取るよ、透子と子供のために」

「……責任取れなんて、頼んでないし」

そう言われても、そうさせたのはあなた自身じゃない……。

「……ほんと、ムカつく」

「透子のそういう強気なとこ、ますます惚れるね」

そう言われてさらに、腹が立った。 からかってるのか、本気なのか分からないところが更に腹が立つ。

「さ、もうすぐ病院だ」

「はいはい」

病院に着いて受付を済ませたわたしたちは、名前を呼ばれるまで待合室で待つことにした。

「ここに座るか」

「……うん」

名前を呼ばれるまで待合室で待つわたしたち。 だけど隣に座る高城藍は、ちょっとだけ嬉しそうな表情をしていた。

「なあ、透子」

「ん……?」

「子供、産んでくれないか」

隣に座りわたしの手を握ると、高城藍は真剣な眼差しでそう言ってきた。

「……え?」

「透子に、産んでほしいんだ。俺の……俺たちの子供を産んでほしい」

そんな真剣な眼差しで言われたら【NO】とは言えそうになかった。

「……分かってる。 子供のことはちゃんと考えてるから、心配しなくても大丈夫だよ」

わたしのお腹の中にいるのは、大切な生命だから。

そんなこんなで名前が呼ばれ、
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