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18話

Auteur: 水沼早紀
last update Dernière mise à jour: 2026-01-06 21:45:47

「教えて。どこで……? どこで会ったの、わたしたち」

わたしは気になって聞いてみた。

「俺が夕月園に泊まりに行った時だ」

「……え?」

藍、夕月園に泊まったことがあるの……? それは知らなかった。

「俺が夕月園に一人で泊まりに行った時、その時に初めて君と出会った。……まだ君が、若女将になったばかりの頃だったかな」

わたしが若女将になったばかりの頃……? え、まさか……。

「まさか、あなたあの時の……?」

「思い出してくれた?」

思い出した……。高城藍は、あの時わたしを助けてくれた人だったんだ……。

「……まさか、わたしを助けてくれたのがあなただったなんて」

「俺で残念だった?」

「……そうね。出来れば知りたくなかったことだわ」

それは三年前。わたしがまだ夕月園の若女将になったばかりの頃のことだ。

お客様同士が酔っ払っていてケンカをしていた。そして止めに入ったわたしを、一人のお客様が突き飛ばしのだった。

そしてその場に倒れ込んでケガをしたわたしを助けてくれたのが……高城藍だったんだ。

「その時、君を見てビックリしたよ。こんなにかわいい若女将がいるのか、ってね」

「そ、そんな大袈裟な……」

わたしがそう言うと、高城藍は「大袈裟なんかじゃないさ。本当のことだからね」と言った。

「俺はその時から、君をずっと見ていた。俺のものにしたいって、ずっと思ってた」

「……じゃあなんで、今だったのよ」

「弱っている子を落とすためには、゙タイミング゙ってのが必要だったんだよ」

「タイミング……?」

そんなことを言われて思ったのは、夕月園が買収されて弱っているわたしを落とそう作戦だったことに気付いて、ちょっとムカついたことだった。

「……まさかそれで? それでずっと、タイミングを見計らってたってこと?」

「簡単に言うと、そういうことになるかな」

「アンタ、本当に最低ね。どこまでクズなのよ……」

タイミングを見計らってまで、わたしに近づこうとしたなんて……最低最悪だわ。

計画的な行動だったってことでしょ?最低すぎる……。

わたしが夕月園に未練を残しているとわかっていたから、今だったのね。……全部繋がった。

「クズでも何でもいい。君と一緒にいられれば、それだけで」

だけどそうやって甘い言葉を言われたら、不思議と何も言えなくなる。

言い返そうとしたいけど、言葉が何も出てこない。

そんな時
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