로그인「玉ちゃん、弁当拾って? お尻痛い……」
眉根を寄せて弁当を指差してから、思い出したように腕時計に視線を落とす。
「……っと、そろそろ出かけなきゃ。早く行かなきゃ今日もまた遅刻しちゃう」
出掛けに色々あったので、いつもよりも出発が遅くなったみたいだ。
胸の辺りをポンポンと叩きながら上目遣いに玉郎を見遣る。「俺さー、そんなか窮屈で嫌いなんだよ。なあ、どうしても入んねぇとダメ?」
帝太郎に
「もちろん!」
そんな彼に容赦なく頷いてみせると、帝太郎は首に下げたお守り大の赤い巾着袋から、丸いものを取り出した。
それは丁度ビー玉ぐらいの大きさをした一つの玉で――。
色は一言では表現し難い。 光の加減によって青にも赤にも……いや、その他のありとあらゆる様々な色に変化を重ねる、一時として同じ様相を呈さない不思議な球体。 少々語弊がありそうだが、「虹色の玉」と称するのが最も妥当な線ではなかろうか。「玉封じの鬼って普通
殊更「マトモ」という
「それにさ、玉ちゃんがそのまんまだとバス料金、二人分取られちゃうんだもん」
「……ほざけ」
不満たらたらな玉郎ではあるが、今日はとあるイベントの事もあるし、大人しくしておいた方が無難かな?と考える。
「初めて来る子達はどんな感じかなぁ〜」
溜め息をつく玉郎とは対照的に、まるで恋人の事にでも思いを馳せるかのように夢見心地な
二人の視線は自然と壁の写真へ向いていた。
「玉ちゃん、今日もカメラマンよろしくね♪」
帝太郎、実はこの近くの建物をテナントとして借り受け、託児所を開設していたりする。
仕事柄、カメラは必須アイテムだ。
経営者たる帝太郎にとっては、言わば毎日が子供パラダイス。
趣味と実益を兼ねた職業とはよく言ったもので。
「……ロリコン……」
いつになく感情のこもった帝太郎のにやけ振りに、思わず口の滑ってしまった玉郎である。
聞こえるか聞こえないかの声音で一言報復すると、その姿は瞬く間に霧のように霞んでしまった。そうして、逃げるように帝太郎の持つ玉へと吸い込まれていく。残された帝太郎は口を「へ」の字にして、手にした先刻の玉と、今まで玉郎が居た辺りとを交互に見比べた。
見詰める床の上にはご丁寧に、先ほど玉郎に取り上げてもらったはずの弁当が鎮座している。 消える寸前、玉郎がわざと弁当から手を放したであろう事を、帝太郎は知っている。分かるからこそ腹が立つ。不満げに立ち尽くす帝太郎に、
『ほら急げ。可愛い子ちゃん達が待ってんだろ?』 玉の中からくぐもった声が急かす。その声に、帝太郎はちらりと腕時計を見遣ると、
「げっ!」 足元の弁当を引っつかんでアパートを飛び出す。さっきまであんなに痛がっていたはずのお尻さえ庇おうとしない。察するに、先程までの態度、半分は玉郎への甘えがあったのだろう。
靴を履くのももどかしく感じられてしまうくらい押っ取り刀で飛び出したものだから、コートを玄関先に置き去りにしてしまった。しかもそれに気付いたのはアパートの階段を駆け下りた後。あまつさえ、部屋の入り口には鍵までかけてしまっていた。
階段を見上げて一瞬立ち止まったけれど戻っている時間はないのでそのまま道に出る。その途端、身を切るような冷たい風に吹きつけられて、またもや動きが止まってしまう。
風を遮ってくれる壁がなくなった事が何だかとっても恨めしい帝太郎である。
(どうしよ〜)
一度は諦めたコートの事が頭を掠めてしまうのも無理はない。迷いながら見上げた空にはどんよりと重苦しい
もう一度確認のため腕時計に視線を落とすと、それに弾かれたように一気に駆け出す。
針は七時四〇分を指していた。
託児所まではバスで大体十五分。
最寄りのバス停までは徒歩一分。そこを四十二分に発車するバスに乗れなかったら、完全に遅刻してしまう――。
「わっ。何だかまたおしゃべりに夢中になり過ぎちゃったみたいです。もう、こんな時間ですよ?」 プレイルームの壁にかかる鳩時計を見遣って、菜奈子が慌てたように告げる。 「ありゃ、本当だ!」 もう十五分もすれば、洞から鳩が出てきて八回さえずることだろう。 ここでは特に申し出がない限り、基本的に八時から子供を預かることになっている。出勤前の慌しい時間を割いて我が子を連れてくる親が殆どなので、実質的には大抵七時四十分辺りから子守がスタートするのだ。 菜奈子につられて時計を見上げた帝太郎たちは、にわかに押し黙って仕事を再開した。 子供たちは部屋を散らかす天才だ。 毎日朝晩掃除をしても、決まって紙くずなんかが散らばっていたりするものだ。 大人に比べて抵抗力の弱い幼子たちを預かる以上、衛生面には十分注意したいところ。雑談しながらの朝のひと時も、決して無駄な行為ではない。***「今日も多分一番乗りはなみた君だよ」 今までに引き続きつくしんぼクラブに預けられることになっている常連組、青川なみたの名前を告げる帝太郎。 なみたの家庭環境はそれなりに複雑だ。 毎朝、決まって彼を連れてくるのは、二十代半ばと思われる逞しい青年。なみたの父親だ、と言われても納得してしまいそうな年齢差なのだが、実際のところ、彼はなみたの腹違いの兄だという。更に複雑なことに、彼となみたは苗字が異なっているのだ。ちなみに兄の名は若槻竜太郎という。 竜太郎の家はいわゆる極道一家で、なみたは父親の愛人――小百合――の子なのだ。正妻である竜太郎の母親は当然この妾腹の子、なみたを嫌っている。 去年辺りから体調が優れず、入院がちになってしまった小百合を気遣い、この幼い息子を引き取って育てたいと申し出た夫の言葉を頑なに拒絶し続け、今日に至る。 一方、竜太郎のほうは、小百合が自分の経営する煎餅店の常連客だったりしたものだから、腹違いの弟のことを赤ん坊の時分からよく知っていた。
ハローワークを通じて彼女が面接に来た際、玉郎を見て気絶せんばかりに驚いたことがある。 彼女、今までにもそういう不思議なものを目にする機会はあったらしいの だが、こんな風にはっきりと――それも当たり前のように――眼前に現れたことはなかったらしい。 いつだったか、菜奈子が、「見えても気のせい、気のせいと呪文のように唱えると、次に目を開いたときには大抵いなくなっていたんです」と語ってくれたことがある。 だけど、玉郎は違ったから――。 何度気のせいだと呪文を唱えても、やっぱり居る。角も消えない。それで動転してしまったのだと言う。 目を白黒させる菜奈子に気付いた帝太郎が、彼女よりも更に動揺した様子で「ひょっとして玉ちゃんの角が見えるの!?」と叫んだのはもう三年も前の話だ。 不安げな面持ちで、「玉ちゃんのこと、口外する?」と問いかけてきた帝太郎に、菜奈子は意外にも首を横に振った。 帝太郎の横で頭を抱えて弱り果てた様子をしている玉郎を見て、「悪い人には見えないので」とにっこり笑いながら。 その切り替えの早さと、肝っ玉の太さ、そして大らかで優しい心に即採用決定!にしたのは、我ながら最高の人事だったと、帝太郎は今でも胸を張って言える。「どういう、意味ですか?」 子供たちの入れ替わりと桜の花とどういうつながりがあるの? そう問いたそうな表情で、沙織が玉郎を見詰める。 数ヶ月前、帝太郎が新たな人材確保のために募集をかけ、それに応募して勤め始めたのが彼女だ。 最初は緊張していた沙織だったが、アットホームな雰囲気の職場なので馴染むのは早かった。 前の幼稚園で、同僚からの陰鬱ないじめを経験していた沙織は、こんな風に和気藹々とした雰囲気で働ける場所があるなんて思いもしなかった。認可外の託児所ということで、不安もあった佐織だったけれど、今はとても幸せだ。「桜の花を見るのは楽しいだろ? でも見てる端から散っちまう。何だか悲しい気持ちになるじゃねえか」 ニヤリと微笑って玉郎が答える。「玉ちゃんってば|詩人《しじぃ~ん
そうして封印を解かれた鬼は、仕えるべき玉封師が死すまで、その者以外の主人を持つことが出来なくなってしまう。 帝太郎の生家にはこの玉を安置した御霊屋という、お堂によく似た建物が存在している。 その中には何十本もの蝋燭に照らされて、何百もの封じの玉が安置されているのだ。 玉郎の玉のように念を清められ、和歌が浮かび上がった玉もいくつかあるが、その大半は未だ想いを消し切れていない不安定なものが占めている。 玉は浄化されると祭壇に祭られ、鬱念を断ち切れずにいる封じの鬼たちを見張る結界となる。 歴代の玉封師たちは清浄化された玉とともに不安定な封じの玉の封印が解けぬよう監視し、また、文字が現れた玉の中から自分に合ったものをひとつだけ見繕い、その鬼を使役して人に仇なす異形たちを封じてきた。 裏返せば、玉封師が封じの玉を手に取るのは普通、物心ついてからということになる。 しかし、その高い能力を見込まれてか、帝太郎は赤子の折から玉郎の玉を持たされて育った。 これは帝太郎が生まれたその日から、玉郎の玉が何度も祭壇の上から転がり落ちたのが原因なのだが、帝太郎の父は、それを見て息子とこの鬼が引き合っている、と判断したらしい。 父との軋轢からその玉の持つ意味は何も聞かされぬまま、ただお守りのように身につけ家を飛び出してしまった帝太郎。 しかし図らずも、二十歳の誕生日にバースデーケーキの上を彩る蝋燭の明かりに封じの玉をかざしたことがきっかけで、このからくりに気付いてしまった。 その上、玉中に揺らめく和歌を何の気なしに口にしたのだから大変だ。その瞬間、玉郎の封印は解けた。 最初、歌意は理解していなかったと思う。しかし何度かつぶやいている内にぼんやりと内容が理解出来てしまったのが運のつきだった。 ランプの魔人よろしくいきなり湧き出た男に仁王立ちで「理由はどうあれ封じを解いた以上主人になってもらわねぇと困るんだ!」と詰め寄られてしまった。 当時玉封師になるのが嫌で家を飛び出してい
---------------------「蠱に多種ありて、備さに知るべからざる。 あるいは緒蠱を集め合せて、之を一器の内に置き、久しく相食ませ、緒蠱皆悉く尽き、若し蛇あれば蛇蠱と為すの類なり」 『名例律』より抜粋--------------------- 春。桜の花が咲き乱れる季節。一年のうちで別れ、出会いの二つを司る目まぐるしい季節。 それはここ『つくしんぼクラブ』においても例外ではなかった。一年契約で預けられていた幾名かの子供たちが幼稚園、保育園、あるいは小学校へと巣立ち、入れ替わるように新たなメンバーが加わったのだ。「春って何だか複雑な気分ですよね」 新しく作り直した名簿を見つめながら、菜奈子がつぶやく。 ショートカットの艶やかな髪と、理知的な瞳が印象的な可愛らしい女性。 前髪をピンで二つ分けにしているせいで年齢より幾分下に見える彼女だが、実際は二十三という年齢よりかなりしっかりしている。「嬉しいような悲しいような……そんな感じがしません?」 つくしんぼクラブは託児所なので幼稚園などのように入園式とか卒園式とか、そういった類いの儀式めいた区切りはないのだが、徐々に、といった形でメンバーが入れ替わっていく。「そうだね」 淡く微笑んで相槌を打ったのはここのオーナー、二条院帝太郎。 トレーナーにジーンズというラフな格好に、ここの唯一の制服とも言えるほんわかタッチのアヒル柄がプリントされたエプロンを付けている。そのエプロンの上に乗っかるようにして、首から提げた小さな巾着袋が揺れていた。中にはお守りでも入っているのだろうか? 彼ならばそんな年寄りめいた信心深さも違和感なくうなずけてしまいそうな気がする。 のほほん、と春風が服をまとったような帝太郎だが、こう見えて彼、玉に悪鬼を封じ込める「玉封師
「……玉ちゃん、彩音があの鬼を解放してしまってから今まで、僕はあの鬼女の手がかりひとつ掴めなかったのに……なんで今頃になって動き出したんだろう」 二十年近くもの間、その片鱗さえ見せなかった鬼が、どうして今頃になって現れたのか。 帝太郎の至極当然な問いに、玉郎はしばし宙を仰ぐ。「さぁな。そいつは俺にも分からねぇよ。でも、もしかしたら封じの玉のせいかも知れねぇな」「どういう、こと?」「壊れちまってたけど俺たちが霊屋から持ち出した封じの玉にゃ“文字”が浮かんでいた。いくら厳重に施錠された空間の中にあったとはいえ、あの玉は一応現玉封師の長の近くにあったんだ。文字が浮かび上がるだろうことを意図して祭壇に祭ってあったんなら尚更長期間それに気付かないはずはねぇ」 卓上に置かれた自分の玉を、巾着ごと手に取る玉郎。昨日の今日なので、さすがにその紐はまだ修復されていなかった。「つまりはあの玉に文字が浮かび上がったのは、父さんも気付かないくらいごく最近のできごとだったってこと?」「だろうな」 隆親は、開放してしまった鬼を捕らえるべく、封じの玉に残存していた鬼の念を長期間かけて増大させたのだろう。そうすれば、いくら用心深く鳴りを潜めていた鬼でも、その玉に危機感を高め、いずれは玉を持つものに接触を図ってくると考えたのだ。「こことお前の生家とはさして離れちゃいない。二十年近くも尻尾を出さなかったような鬼だ。以前自分が封じられていた霊屋の近くに潜伏していたとは思えねぇ」「もしかして……最初のうちは、玉ちゃんのその玉と、自分の玉とを間違えてこの付近に出没してた……?」「多分な」「そんなときに……僕らが本物の玉を鼻先にぶら下げちゃったんだね……」「ま、あくまで推測に過ぎねえがな」 自分も鬼だから、帝太郎よりはあの鬼
「玉ちゃん、凄い、凄い、凄いよ!」 巾着の中を覗き込んでいた帝太郎が、満面の笑みを浮かべてそう叫ぶもんだから、玉郎はますます不安になってしまった。「ほら、見て、これ!」 口から下げるための糸こそ千切れてしまっていたが、まだしっかりと袋状になっている巾着の中には、玉がひとつ、入っていた。 封じの玉が、巾着の中に入っていることのどこが凄いのだろう? 玉郎の頭は混乱するばかりだ。「僕、悪鬼を封じるとき、玉を巾着から出したもの!」「は?」 言われてみればそうだ。悪鬼を封じ込めた玉は、どこかへ転がって行ったりしないようにと、こたつの上に置いてある。「ほら、見て?」 はしゃいで部屋の明かりをつける帝太郎。 美紀は毒気に当てられたためか、電気をつけたくらいのことでは目を覚まさなかった。 光に透かした玉の中に見えたものは――。“限りなき雲ゐのよそにわかるとも 人を心におくらさむやは”「俺の……玉?」「そう! 玉ちゃんの玉だよ!」 何がどうなったらそんなことになるんだ? すっかりパニックの玉郎である。そんな玉郎に、帝太郎はさっきこたつの中で拾った封じの玉の話をした。「つまり……俺はお前のいい加減さに助けられったってえわけか?」 帝太郎の言葉を黙って聞いていた玉郎であったが、彼が話し終わると同時に皮肉たっぷりの声音でそう告げる。「あぁ、うん……まぁ、そう言う、こと……かな?」 冷や汗たらたら。玉郎に怒られることは多分間違いないだろう。そう思って身構えながらも、帝太郎はどこか嬉しくてたまらない。「馬鹿野郎……」 しかし、玉郎は帝太郎をぐいっと抱き寄せると、嬉しそうに微笑んだのだ。「俺、これからも、お前と一緒にいられるってことだよな?」 抱きしめられる手に力がこもる。 帝太郎は、何だか最近玉郎に抱きしめられてばかりの
「ノウマクサンマンダ・バサラダンセン・ダマカラシャダソワタヤ・ウンタラタカンマン」 本来なら鬼の動きを封じるために使う内縛印と、その真言。今回は逃げる気も闘う気もない二人へ掛けるので、実際はとても気が引けた。けれど、これをしておかなければ、例えばこの後に続く術の中で、相手が苦しくなって暴れたときにこの場の皆――特に美紀――が危険に晒されることになる。そう考えると、飛ばせない手順で。(ごめんね、彩音。ごめんね、鈴丸さん) 術を施しながら帝太郎が心の中で謝罪すると、彩音がそんな兄に向かって大丈夫、という感じにニコッと微笑んできて。帝太郎はそれが余計に辛
あれは雪のちらつく、底冷えのする日の事だった。 師走の中頃。確か日付は十二日。 帝太郎、二十歳の誕生日だ。 通帳、洋服、わずかばかりの食料……。 とにかく自分が大事だと思う物を持てる限り引っつかんで家を出たのが十八の時。 こう書くとまるで家出のようだが、実際のところ両親は帝太郎が家を出る事を了承してくれていた。 お前がやりたいようにやればいい。それは父のセリフであり、困った事があったらいつでも言うのよ、と言ってくれたのは母だった。 我侭を言って家を出たという気持ちが強かったから、なるべく両親を頼るような事はすまい。 帝太郎はそう心に決めて実家を後にしたのだ――。
「靴脱げ! 誰が掃除すると思ってんだ!?」「玉ちゃん♪」 そう言ってこたつの上の弁当をくわえると、いざるように後退を始める帝太郎。 いつもこんな風に彼の膝にこすられているからか、畳はあちこちが擦り切れて部屋の古くささに拍車をかけている。 スーツ姿でばっちり決めている風なのに、所々寝癖がついたままの髪。四つん這いになったせいで、ネクタイも少し曲がっている。 帝太郎を見ていると、身の回りに春風をまとっているような、のほほんとした印象を受ける。整った顔をしているくせにどこか憎めない、眠たげな瞳のせいだろう。「……玉郎! 名付け親だからってコロコロ呼び方変え
―序― 存外簡単に手折れた事に、女は呆けた様子で手元を眺める。 先程まで烏が鳴くような、猫が鳴くような、何とも五月蝿い音が聞こえていたはずなのに、今は嘘のようにしん……と静まり返っている。 二月二日にみんなですえた、臍の灸が効かなかったのは何故だろう? 毎月一日には必ず服用していた朔日丸なる薬もいかさまだった……。 出来てしまってから試したけれど、鬼灯も効きゃしなかったし……。 水銀は……怖くて飲めなかったねぇ……。 でもさ、大丈夫……。 ほら、この通り証拠は隠滅出来たじゃないか……。 空には|朧