Share

第3話

Author: 十月
「好きにしろ。俺は千恵を迎えに行く」

……

黒木家の本邸に着いたときには、将太と千恵はすでに到着していた。

千恵は人々に囲まれ、まるで主役のように輝いている。百合子が懐かしい雰囲気の翡翠のブレスレットを取り出し、千恵の手首にはめた。

「これは黒木家に代々伝わる家宝のブレスレット。黒木家のお嫁さんにだけ渡すものよ」

百合子は満面の笑み。でも、私を見つけた瞬間、顔がさっと険しくなる。

「何しに来たの?」

あからさまに不機嫌な顔で、今にも私を追い出したそうな雰囲気。

周囲の親戚たちは、面白がってこっちを見ている。まるでドラマの修羅場でも始まるんじゃないかという期待の眼差し。

将太は千恵の腰に手を回し、ちょっと楽しそうに細い目で私の反応をじっと見ている。

千恵も、どこか勝ち誇ったような視線を隠して、さらに将太に身を寄せる。

私は優しく微笑んでみせる。

「お義母さん、そんな言い方しないでください。

孫の顔を見せるのが親孝行って言いますよね。私と将太、結婚して五年経つのに子どもができなくて、本当に私の責任です。

でも今、酒井さんが妊娠してくれたおかげで、黒木家にまた新しい命が生まれるんです。素敵なことじゃないですか」

私の言葉に、その場の空気が一瞬止まる。

将太の笑顔は消え、千恵から手を離した。

百合子ですら、幽霊でも見たみたいな顔で私を見る。

「何か変な薬でも飲んだの?」

きっと百合子は、私がここで大騒ぎして、最後にはみっともなく追い出されると想像していたのだろう。

でも私は、にこやかに持参したプレゼントをテーブルに置く。

「これ、酒井さんへの贈り物です。気に入ってもらえたら嬉しいです」

将太は昔から、私が嫉妬するのを一番嫌っていた。でも今の私は、心から千恵の妊娠を祝福している。

私は品よく、余裕のある黒木家の奥様を演じている。将太もきっと満足しているはず。

なのに、将太の顔はどんどん険しくなり、眉間に深い皺が刻まれる。

「早く席について。みんなお前一人を待たせてるなんて、常識がないぞ」

私は素直に頷き、内心では将太がなぜ不機嫌なのか少し不思議だった。

まあ、いい。

カバンの中にはプリントアウトした離婚協議書が入っている。

黒木家の奥様の席を譲れば、将太もきっと心から喜ぶはずだ。

その夜、将太はずっと千恵に寄り添っていた。

私は長テーブルの端で二人を眺めている。将太は千恵に優しく気を配り、小さな魚の切り身の骨まで丁寧に取って、彼女の茶碗に移してあげる。

実は、昔の将太も私にとても優しかった。

私が生理痛で苦しんでいる時は、ずっと抱きしめてお腹を温めてくれたし、心配で涙を流してくれたこともあった。

どうしても食べたくなった東町の草餅も、雪の中を二時間かけて買ってきてくれた。

夜空が昼間みたいに明るくなるほどの花火を一面に打ち上げて、「一生、愛するのは咲だけだ」とプロポーズしてくれた。

私は眉をひそめる。頭の奥で理想のパートナーが、過去を思い出してはいけないと警告してくる。

思い出せば欲張りになってしまう。欲張れば、黒木家の奥様として失格だと、将太に思われてしまう。

将太に良くしてもらった分、私はもっと努力して、理想の妻でいなくちゃいけない。

でも、食事が終わるまで、離婚協議書を渡すタイミングはなかなかなかった。

ちょっと落ち込んで玄関で将太を待つ。

そこへ、将太と千恵が今夜は本邸に泊まると聞こえてくる。

「帰ってくれ」

将太の前髪が目元を隠していて、表情がよく見えない。

私は素直に頷き、片足を玄関の外に出した瞬間――

「咲?」

将太が私を呼び止める。

振り返り、不思議そうに将太を見る。

将太は何か言いたげに、けど言えないまま、眉間を揉んで苦しそうな顔をする。

「やっぱりいい。家に着いたら、連絡しろ」
Continue to read this book for free
Scan code to download App

Latest chapter

  • 理想のパートナー   第10話

    あの日目覚めてから、私の喉はまるで見えない鎖で縛られたみたいで、ずっと声が出せなかった。でも、システムは私の願いを聞き入れてくれた。次の瞬間、私は将太の名前を呼ぶ。「将太」将太の体がピクリと硬直し、そして驚きと喜びが入り混じった顔で私を見る。「咲……咲、しゃべれるようになったのか?」私はうなずく。将太は感情を抑えきれずに私を強く抱きしめ、涙をぼろぼろと流す。その夜、私たちは二人で、これまでの思い出を語り合った。将太は言う。最初に私を見たとき、私は部屋の隅で縮こまって、小さなキノコみたいに見えたって。プロポーズした日のことも話してくれた。「あの日は人生で一番幸せな日だった」と。将太は過去の愛に浸りきって、私を抱きしめる腕に力を込める。まるで私を自分の骨と血に溶かそうとしているみたいに。「俺は咲のことが大好きだ」彼は私をそのまま腕の中で眠りにつく。口元には幸せそうな微笑みが浮かんでいる。そんな中、システムが私の耳元で喋り続けている。「宿主、もしこのまま残るなら、攻略成功のご褒美として健康な体を返します。それで……」「いらない」私はシステムの言葉をさえぎって、将太からそっと視線を外す。「新しい世界へ行かせて」システムは少し驚いたようだ。「彼はもう自分の過ちに気付いたんじゃないですか?」「でも、私は許していない」ひび割れてボロボロになった心は、もう二度と元通りにはならない。こんな愛なら、私は欲しくない。システムは長い沈黙の後で、「わかりました」とだけ言った。朝日が寝室のベッドに差し込む。将太は私を抱きしめたまま、目を覚ます。「咲、すごくいい夢を見たんだ。夢の中で、俺たちは手をつないで、ずっと未来まで歩いてた。白髪になるまで、ずっと一緒だった。咲、ずっと俺のそばにいてくれるよな?」私からの返事はない。「咲?」将太は私の頬にそっとキスをする。そして、その体が固まる。二筋の涙が、静かに頬を伝う。「咲……」新しい世界についた瞬間、もうシステムの声は聞こえなくなった。私は、どこにでもいる普通の一人の人間として、朝から晩まで働く日々を送っている。最初の世界では孤児で、交通事故をきっかけにシステムと契約し、将太を攻略することになった。将太のいるあ

  • 理想のパートナー   第9話

    もしかして、私は将太に逆らえるようになったのかもしれない。システムが告げてくる。この体はもう「理想のパートナー」のプログラムを受け止められないらしく、自動的に契約が解除された、と。つまり、私はもうすぐ死ぬということだ。日々、体は痩せ細っていく。将太はその様子を黙って見つめ、内心では焦りと不安を隠せていない。会社になど行かず、毎日私のベッドのそばを離れない。そんなある日、百合子が、躊躇なく部屋に押し入り、ベッドに横たわる私を指さして罵る。「この狐女め、すべてはあんたのせいだ」と。でも、今の私の姿じゃ「狐女」なんて言葉には、到底ふさわしくない。夜中、痛みで目を覚ますことがある。隣で眠る将太の顔を見ると、ふと、かつての幸せだった日々が蘇る。でも、裏切りは事実で、失望もまた事実。本当と嘘の境目が、もう自分でもよく分からなくなってしまった。もし将太の愛が本物なら、どうして千恵を甘い言葉で慰めていたの?千恵への優しさは、かつての私へのものと同じじゃないの?もし愛が偽りなら、今こうして私の手を握り、私が消えてしまうのを怖がるのはなぜ?私が倒れて三十日目の夜、千恵が厳重な警備をかいくぐって部屋に飛び込んできた。昔の千恵のような華やかさはなく、今はしおれた花のよう。彼女は泣きながら将太の名を叫び、「どうして私にこんな仕打ちをするの」と何度も詰る。けれど将太は冷たい顔で、警備員に「あいつを外に出せ」と命じるだけ。千恵は私を見て、狂ったように笑い出す。「将太、愛してくれてると思った私がバカだった!今になって分かった、結局一番冷たいのはあんたじゃない!真心を裏切った者に幸せは来ない。あんたは一生、望みを叶えられないわ!」千恵は警備員に引きずられていったが、その叫び声と嘲笑が、部屋の中にいつまでも響いていた。私は半分だけ目を開けて、将太の険しい顔を見つめる。この人、本当に怖い。愛した時は天にも昇るほど甘やかし、去る時は手のひら一つで地獄へ突き落とす。体はどんどん弱っていく。目が覚めている時間すら、日に日に短くなっていく。医学ももはや頼りにならず、将太はついに神頼みを始めた。彼は夜ごと寺に詣で、九百九十九段の石段を一段一段膝をついて登り、百八体の仏像の前でひたすら祈る。その姿が誰かの

  • 理想のパートナー   第8話

    私はおそるおそる目を開けて将太の顔を見る。すると、彼の表情は泣いているのか笑っているのか分からない、なんとも奇妙なものだった。けれど、次の瞬間、将太は思いもよらず笑い声をあげ、私を腕の中に抱きしめてくる。「やっぱりな、やっぱり……」やっぱり?何がやっぱりなの?私はますます分からなくなる。「咲、俺、ちゃんと分かってたんだ。咲の心の中に、まだ俺がいるってこと。嫉妬してたんだろ。俺が千恵に優しくしてたのが、気に入らなかったんだよな?咲、お前がそんなふうにやきもち焼いてくれるなんて、本当に嬉しいよ」短い言葉が、私の背筋をぞくっとさせる。将太が千恵を私のそばに連れてきたのは、私がまだ彼を好きかどうか、試すためだったのだ。彼の子供がいなくなった時でさえ、最初の反応は悲しみじゃなくて、私の嫉妬を見て喜ぶことだった。私は将太の嬉しそうな顔を見つめる。彼の服の裾には、千恵の血がまだ滲んでいる。その瞬間、私は彼がまるで悪魔みたいに思えた。本当は突き放すべきなのに、頭の中には「彼には逆らえない」という命令がこびりついている。将太は私の額にそっとキスを落とす。「咲、今まで辛い思いをさせてごめんな。もう千恵が俺たちの間に入ることはないから、安心して。俺はずっと咲だけのものだよ」耳に優しく響く言葉なのに、私は全身が震えてしまう。私の思考と体はせめぎ合い、頭の中ではシステムが赤く警告を点滅させていた。「警告!警告!宿主が命令を拒否しようとしています。初回のペナルティを適用します」胸に激しい痛みが走り、私は思わず体を折り曲げる。「おえっ」と血を吐き出してしまった。将太が慌てた声で私の名前を叫んでいるのが聞こえる。でも、私は痛くて、苦しくて、もう、何もかも疲れてしまった。私はそっと目を閉じた。目を覚ますと、私は寝室のベッドに横たわっていた。将太は私の手を握ったまま、ベッドのそばでうずくまっている。服はしわくちゃで、あごには無精ひげが目立っている。よほど眠れなかったのだろう。私は体を起こそうとするが、まったく力が入らない。私の動きに気づいた将太が、眠りから目を覚ました。私が目を開けて彼を見ているのを確認すると、将太の目には安堵と喜びが溢れた。「咲、目が覚めたんだな」私は声

  • 理想のパートナー   第7話

    千恵は私をじっと警戒しながら見つめて、ついにずっと胸に抱えていた疑問を口にした。「ねえ、あんた、本当にバカなの?それともとぼけてるだけ?」私は一瞬ぽかんとして、千恵の言いたいことが分からなかった。「まさか気づいてないわけじゃないよね?私がここにいるのは、黒木家の奥様の座を狙ってるからってこと」もちろん気づいてる。むしろ、痛いほど分かってる。私は千恵に言いたかった。将太が「別れよう」と一言でも言えば、すぐにでも離婚協議書を出す準備はできてるって。でも、将太は決して何も言わない。毎日、私の目の前で千恵とベタベタして、私には冷たく当たるばかり。将太が何を考えているのか全然読めないし、怒らせるのが怖くて下手に探りを入れることもできない。私は、正直な気持ちで答えた。「それなら、将太に直接聞いてみれば?」「あんた!」千恵の顔色が急に変わり、鍋から取り出したばかりの鶏スープをテーブルにぶちまけた。湯気の立つスープが、熱湯のように私の脚にかかり、思わず「うっ」と声が漏れる。昔の私だったら、こんなことがあれば大騒ぎして、将太のところへ乗り込んで文句を言っていたはずだ。でも今は、怒っちゃいけないって思ってしまう。将太から「千恵をちゃんと世話しろ」と言われているのに、どうして彼女に怒鳴れるだろう。私は脚の火傷を押さえながら、千恵の怒った声を聞いていた。「何を自慢してるの?将太があんたを愛してるってこと?バカじゃないの?もし彼が本当にあんたのこと愛してるなら、私がいるわけないじゃん。私の子どもだって、いるはずないでしょ?」千恵はお腹を抱えて叫ぶ。まだ妊娠三ヶ月なのに、妙に大げさに見えて、私の背中には冷や汗が伝う。「落ち着いて、赤ちゃんに障っちゃうよ」慌てて近づくと、さっきまで険しかった千恵の表情が、急に別人みたいに変わる。私の手を掴み、不気味に目を光らせて言った。「ごめんね」何が起きたのか分からないうちに、千恵が「きゃっ」と声を上げて、後ろに倒れ込んだ。「千恵!」玄関から帰宅したばかりの将太の声が聞こえる。部屋にはもう、将太も千恵もいない。私だけが、呆然と血の跡を見つめて立ち尽くしている。さっきのことを必死に思い出そうとするけど、記憶に残っているのは、将太が私を乱暴に押し

  • 理想のパートナー   第6話

    親もいない、身寄りもない。私には、将太だけが唯一の拠り所だった。そう思うと、心の奥からなんとも言えない寂しさが込み上げてくる。でも、その気持ちもすぐに足裏の痛みでかき消される。私はそっと足を持ち上げて、血がにじんでめちゃくちゃになった足の裏を見つめる。どうやってリビングまで歩いて薬箱を探せば、少しでも痛みが和らぐか、頭の中で考える。ぼんやりしていると、寝室のドアがまた開いた。入ってきたのは、いつも家に来てくれる家庭医の吉永紗子(よしなが さえこ)だ。紗子は私の傷を丁寧に消毒して、包帯でしっかり巻いてくれる。「奥様、三日間は水に濡らさないでくださいね」私は素直に頷く。「こんな夜遅くに来てもらって、ごめんなさい。大変だったでしょう」紗子は少し困った顔をして、道具を片付けながら言った。「旦那様に頼まれて来たんです」私は一瞬驚く。将太の背中が思い浮かぶ。てっきり私のことなんて、もう放っておかれるのかと思っていた。紗子はさらに迷ったような顔をして、小声で続ける。「外でいろいろ言われてますけど、私は、旦那様の心の中にちゃんと奥様がいると思いますよ」私は少し間を置いて、紗子の目を見つめ、真面目に答える。「将太は……いい人だから」だからこそ、私は妻としての役目をきちんと果たさなければいけない。愚痴や文句は言わない。むしろ、夫が一番求めているものを分かってあげられる妻になりたい。私はスマホを取り出し、将太にメッセージを送る。【ごめんなさい。もう帰ってきて】将太は本当に帰ってきた。千恵を連れて。将太の視線が、包帯でぐるぐる巻きになった私の足を一瞬だけかすめて、すぐに冷たい声で言う。「千恵は少しつわりがひどいみたいだから、お前が面倒を見てくれ」千恵は将太にぴったり寄り添い、わざとらしく遠慮したように言う。「将太、咲の足、怪我してるし、私のことは気にしなくていいよ」「心配いらない」と、将太は私を冷たく見据えて、きっぱりと言い放つ。「あいつは大丈夫だから」私は一瞬、どう反応すればいいのか分からなくなった。将太と付き合い始めたばかりの頃、私が足をくじいたときは、彼はとても心配して、何度もおんぶして階段を昇り降りしてくれた。毎日病院に通って、私の足がちゃんと治るまで眉間にしわを寄せていた。

  • 理想のパートナー   第5話

    将太は信じられないという顔で、一歩ふらつきながら後ずさる。私が手にしている離婚協議書を、ただ呆然と見つめている。私は将太の驚きに気付かないふりをして、さらに離婚協議書を差し出す。「香水が私のものかどうかはともかく、酒井さんが危ない目にあいかけたのは事実よ。私みたいなうっかり者が黒木家の奥様の座にいる資格、ないと思うの」将太は長い沈黙の後、苦しそうに顔を背けて歯を食いしばる。「駆け引きか?身を引くことで俺を揺さぶるつもりか、咲、お前もなかなかやるな」彼は真っ直ぐ私を見る。「本気で俺が離婚しないとでも思ってるのか?」私は首を振る。「将太の言ってること、よく分からない。今は酒井さんが将太の子を身ごもってる。妻の座には、彼女がふさわしいと思う」将太の顔に複雑な感情が広がる。まるで初めて会った人を見るような目で私を見つめる。「それ、全部本心で言ってるのか?」私は強く頷く。「もちろんよ。将太と酒井さんはお互いに想い合ってる。私なんかが間に入るべきじゃない」これが一番理性的な答えだと思ったし、きっと将太も納得するだろうと信じていた。だが、彼の表情が急に変わる。大きな体でぐっと私に詰め寄り、手は私の手首をしっかり掴む。荒い息が私の頬にかかる。「咲、俺はお前に大人しくしてろと言ったんだ。俺を突き放せなんて、誰が言った?今のお前は、俺を責めてるのか?」突き放す?意味がわからない。私たちの関係を壊したのは、最初に離れていったのは将太だ。彼は千恵のために惜しみなく金を使い、彼女を注目の的にした。そして、千恵が私の前で好き勝手に挑発しても、私が苦しんで壊れていく姿を面白がるだけだった。何度も夜、私は一人でベッドに横になる。その間、将太は千恵とどこかで愛し合っている。千恵とのチャット履歴には会話は一切なく、あるのは次々送られてくる意味深な写真や動画だけ。そうやって彼は、私のそばから少しずつ離れていった。五年かけて必死に積み上げた攻略値――九十九まで上がっていた数字は、目の前で一まで落ちていった。そして、千恵と将太がペアでトレンド入りしたあの夜、千恵はまた、床一面に散らばる赤いドレスとスーツの写真を送ってきた。しかもそのスーツには、朝私が選んで、私の手で結んだネクタイがあった。攻略

More Chapters
Explore and read good novels for free
Free access to a vast number of good novels on GoodNovel app. Download the books you like and read anywhere & anytime.
Read books for free on the app
SCAN CODE TO READ ON APP
DMCA.com Protection Status