Mag-log in「花子ちゃん、今日も保健室にいらっしゃい。でも、こう何日も続くと他の子に『風邪ひいてる』とか思われたりしないかなぁ?」
カナエ姉ちゃんに心配された……。豪さんのせいなんです。なんで豪さんは無事なんだろう??
「大丈夫?花子ちゃん、すっごく可愛いから。読モとかスカウトされたりするんじゃない?」
「あ、あるケド…断ってます。本気かわからないし、単なるいかがわしいバイトかもしれないし。わかんないから」
「しっかりしてるわねー」
「あの…あと1年ちょっとで豪さんと正式に籍を入れるつもりだし…。それにカナエ姉ちゃんだってすごく美人ですよ?」
「それは、年齢の問題です!」
私は両頬を引っ張られた。
「ひはいお、ははえねえひゃん!(痛いよ、カナエ姉ちゃん!)」
「ああ、ゴメン。本気だったかな?ふふふっ」
笑い事じゃないんだけど?
きちんと保健室に私達2人以外いないことは確認済で話してる。
「あー、そうよね。若い読モが既婚者はないわー。それにしても……豪センセイにも言っておくけど、卒業まで、妊娠しないようにね!」
「あの……どうして?」
「隣だから、声が聞こえるのよ。嫌あねぇ。あのマンション、壁薄すぎ!」
超ハズいんですけど!太朗も聞いてるの?うわー、教室に戻るのハズイ!!
「しばらくここにいていいですか?」
「いいわよー、若いっていいわね。(花子ちゃんに限る)よ?」
次の授業、確か化学だった……。
豪さん…涼しい顔して授業だもんなあ。私はすっごい恥ずかしいのに。なんかズルい!
花子ちゃんは大丈夫かなぁ?本当に豪兄ちゃんに注意しなきゃ。
声聞こえてるって!花子ちゃんが恥ずかしがってるって!
うーん、あの野郎(豪)…お金はあるからなぁ。
声が漏れないようないい家をポーンと買いそうだ。怖いなぁ。
豪兄ちゃんも涼しい顔して、花子ちゃん好きだからなぁ。
私らの両親が選んだ家に住んでるわけだけど、ワザと?!ワザとなの?!
お互いの声を聞かせて、競わせて孫求む的な?…それは考えすぎかな?
それはそうと、太朗だって声聞こえるのは精神衛生上良くないわよね?
籍入れるまで体の関係NO宣言してるし。
あと1年ちょいの我慢なんだけどなぁ。あ、若いほうが時間の流れが遅いのか…。
とにかくあの家は問題だなぁ。
おっと、あんなところに話題の豪センセイ。
「豪センセイ!ちょっとよろしいですか?」
「はい、今日は授業の持ち分が終わりました。あとは担任クラスのホームルームかなぁ?」
「では、時間がありますね。少々保健室の方へいいですか?」
そうして豪兄ちゃんを捕まえて保健室でみっちりと説教をした。
豪兄ちゃんの言い分だと…
・自分だって新婚みたいなもんだ。仕方がないだろう?
・マジか?声が漏れていると…それで花子が恥ずかしがっていると…
だ。
はぁ、これだから男の方の考えって甘いのよねぇ。…太朗もなのかしら?
俺の授業の時、避けるように花子が教室にいなかった。避けられてるのかな?そんなに昨日の夜…
カナエから事実を聞いた。
なんだよ?それは?聞いてない!いやだって隣(太朗&カナエ)からは聞こえてきてないからそうだと思ってた。
俺は花子が中退だろうとなんだろうと責任とるつもりだし。花子、超美人で可愛いし。俺が養うつもりだからいいんだけど。花子、恥ずかしがってるのか……それはそれで初心で可愛いケド。
ウーム、ここはやはり引っ越すべきだろうな。
学校に通いやすくて適度な距離があって(俺と花子の関係が学校にバレないように)、今後家族が増えることを考えると3LDKくらいか?まずは2LDKでいいかな?の分譲マンションないかな?
できれば、キッチンが使いやすくて、収納スペースがたっぷりのとこがいいな。
太朗は豪のアドバイス通りに国公立大学を出て“教師になる”というのが堅実にカナエを養っていけるだろうと、国公立大学に通っている。た・だ・し・カナエとは離れて単身赴任のように一人暮らしで地方の国公立大学に通うことになった。「もう少し俺の頭が良ければ…」と何度も頭を掻きむしりたかった(禿げたくないので抑えた)。「4年も地方で離れることになるとは……」「夏休みとか長期の休みには必ずやカナエの元に帰ろう!」と煩悩いっぱいの大学生活を送ることになった。その後、教育実習で地元に帰ることになったが卒業校には、カナエもいて上層部(うえ)が頭を抱えることとなった。その時点でカナエは職を辞することにして、太朗は母校へと教育実習に通うこととなった。「豪兄ちゃん?」「ここでは小鳥遊先生と呼べ。そして、お前のとこは何故出産祝いを送ってこないのだ?」あ、すっかりサッパリ忘れてた。「カナエと離れて暮らしてるから、そういうのが連携できなくて……。それに、小鳥遊先生ならまた子供できるでしょ?」「うっ、まぁそうなんだが。礼儀としてだなぁ…。そういや、お前がここに教育実習に来ることで、カナエが保健の先生を辞めた」「天晴だよな」「そうじゃなくてだなぁ、一部の生徒がお前を敵視しているぞ?」「何故?」「カナエ先生が好きだったからだろ?」「はあぁ?カナエは俺のもんだ!何考えてんだ?」「カナエ先生LOVE♡だろ?名字が吉祥寺でも入学した時から吉祥寺だから変化はないし、今の生徒は現役のお前のことは知らないからな」何てことだ…。カナエは結婚指輪をして仕事してなかったのか?なんか「消毒液(エタノール)でよく手を消毒するから指輪は首から下げてる」って言ってたかな?でも…首から下げるって服の中じゃんか!今のここの生徒はカナエが既婚者(俺と結婚している)だってことを知らないのか?「俺は結婚指輪を堂々とガンガン見せつけ授業してたからな」いや、それをドヤ顔で言われても……。うーん困った。「吉祥寺先生の指導教員は俺だからな」なんてこったい、豪兄ちゃんが指導教員……。恐ろしい。「俺の事は小鳥遊先生と呼ぶように、俺も太朗の事は吉祥寺先生と呼ぶからな!(学校限定)」「はいはーい」「ハイは一回でよろしい。はぁ、色々気が重いなぁ……」俺も気が重い……。一刻も早くカナエがいる我が家に帰り
「私の豪さんなんだから!」おぉっ、教室では大人しい花子が声を荒げている!俺は正直花子の成長が嬉しいぞ!「わかってる、落ち着け。この度は誠に迷惑をかけました」「本気でそう思ってるの?」花子に本気で怒られている。初めてだろうか?成長したなぁ、花子。「俺だって大変だったんだけど…?」「まぁそうだろうけど、ほぼほぼ豪さんの口車で済んだんでしょ?」図星だ。何でわかるんだ?豪兄ちゃん、ずっと見てたもんなぁ…。「今後は気を付けます…」こうして俺の反省会は終わった。こうして俺と花子は無事に高校を卒業した。花子と豪兄ちゃんは……卒業式のそのままで区役所に婚姻届を提出しに行った。豪兄ちゃんも両家の親の承認と証人の印鑑も押してある婚姻届(失敗してもいいように3枚ほど)を用意してたんだから相当だと思う。相当とは……独占欲の塊。俺もカナエと婚姻届を提出した。ハレて、カナエが俺のものになる!なんて喜ばしいんだろう!さようなら、DTの日々よ!!……そう思っていたのに。「ゴメン。太朗、予定外に生理になったみたいでもうちょと我慢してくれる?」はぅっ!…神様…俺はそんなに悪いことをしたのでしょうか?それとも前世で何かしでかしたんでしょうか?それでも生理は続かないもので、俺はハレてカナエを名実ともに俺のものにできた。神様!こんなご褒美をありがとう!!生きていてよかった!!(カナエにはそんなに喜ばなくても…と若干引かれた。)~After豪は高校教師を続けている。もちろん、愛する花子を養うために。そんなある日…「小鳥遊先生!私が卒業したら結婚してください!」という奇特(?)な女子生徒が現れた。豪の容姿なら当然だし、結婚指輪して授業してるんだけど?「俺、結婚してるし「知ってます」女子生徒はかぶせ気味に答える。かなり手強い。「えー、俺の妻(響きがいいな)は超美人だ。しかも若い。最近卒業した。知ってるだろ?旧姓蓮池」その言葉でだいたいの女子生徒は撃沈する。ちょっと年上の美人で有名だった蓮池先輩には敵わない…と。「え?いつからそんな関係に?」「うーん、いつからかなぁ?生まれた時からかなぁ?花子の方が年下だから、花子が生まれた時から?幼馴染で許嫁。昔っから二人はラブラブだ。邪魔しないでもらいたい」豪は強い。カナエは高校で保険教師を続けている。
「えー、吉祥寺君、小鳥遊先生、この写真はどういうことでしょう?教師が個人的に生徒に勉強を教えるのが禁止されていることはご存じですよね?」学長…何が言いたいんだ?「この写真のマンションの住所は学校に届けてある住所とは違う住所ですが?」あー、詰んだ?豪兄ちゃんなんとかできる?「えー、そうですね。実は学校の方には言ってないのですが、彼とは幼馴染です。それで彼の内申点をどうとかはしていません。むしろ吉祥寺の成績が悪くて困っています。そうですね、届けるのが遅くなってしまいましたが、あのマンションは私の家になります。住所変更が遅くなり誠に申し訳ありませんでした。彼がうちに来た時、家には私の両親、吉祥寺の両親がいまして吉祥寺の成績について話していた次第です」「それを証明できるのか?」「そうですね?……えー、どちらの両親ともに働いていて夕方くらいにしか家にいないと思うので証言なら夕方になってしまいますね」「小鳥遊先生の携帯を預かっても構いませんか?いえね、口裏合わせの可能性も……」「学長!私と吉祥寺に何があったと思っているのですか?男同士ですよ?男女ならともかく…」すげー、豪兄ちゃん立て板に水みたいに嘘八百。携帯を預けても俺から花子かカナエに事情を説明すれば……だけど、学長もこう言われればなぁ。「いや、個人面談みたいなことをしたんだね?」「みたいなこととはなんですか?個人面談です!両親を含めてですけど。吉祥寺の成績があまりにも目を覆うもので……。クラス担任としてはちょっと気になったので…」言ってることは酷いケド、まぁこの危機を乗り切るためだから仕方ない。豪兄ちゃん、伏し目がちだし。演技か?「携帯、預ける必要性はありますか?」「よし、君を信用しよう!」豪兄ちゃんは信用できない……。今後、豪兄ちゃんの言うことをまるっと信じ込むのは考えよう!「夕方に君たちの両親に連絡をする。その際にどのような話をしたのかを聞かせてもらう。それでいいか?」「「はい」」俺(太朗)は学長の所に行く意味あったんだろうか?…ほぼ豪兄ちゃんの嘘で話はついたけど?そして、俺と豪兄ちゃんは解放され、すぐに両親に連絡をとり口裏を合わせた。夕方~「もう、そうなんですよ~!うちの息子、誰に似たんだか成績が悪くって。幼馴染の小鳥遊さんの息子さんにも迷惑をかけちゃって!いやだわ~!!」
「なあ、二人きりだし、壁も薄くない部屋に移ったことだし、いい加減体の関係×ってのはやめようぜ?」「一応、籍入れるまでダメかなぁ?」「俺は浮気はしない!これまでずっとカナエ一筋で生きてきたからな」「うーん、解禁してもいいんだけど……男子高校生……学業が疎かにならない?将来的に私もそうだけど家族を養うんだよ?その覚悟があるならいいかなぁ?」「そういわれるとなぁ。俺の成績でちゃんとした大学に行って、ちゃんとした職業についてってしないとなぁ。一度豪兄ちゃんに相談しようかな?俺のクラス担任でもあるし」「そうしてから、また二人で話し合いましょ?」「はー、これで何も気にしない。俺は思う存分花子を愛する!!ところで花子??」花子よ…俺を避けているのか?何故に、内装を今更確認しているんだ?「このキッチン使いやすそう!ありがとう!豪さん!これでおいしいもの豪さんに作るわね?あぁ、収納も充実していて、使いやすいわ。豪さん、よくこの物件見つけたわね?」「あ…ああ。知り合いに不動産会社に勤めるやつがいて……」天晴!、友人A(名前忘れた)!「……やっぱり二人だと広いかな?」「早く子供がほしいね」「私が卒業まで待ってください」「といっても、寝室のベッドはキングサイズだからな!」「いつの間に!!」*************翌週の学校で俺、太朗が恐れていたこと…いや…それ以上のことが起こった。「やっぱりねー。私は怪しいと思ってたのよ!!」やかましいわ!腐った女子め。…俺が豪兄ちゃんとツーショットでマンションに入っていく様が校門に張り出された。誰の陰謀だよ…俺はカナエとのことを相談しに豪兄ちゃんのところに行っただけだ!何でこんなことに?!「吉祥寺太朗君、ちょっと校長室に来てくれるかな?」くっ、品行方正(?)なこの俺が呼び出しを食らうとは!!誰だよ?こんな嘘の写真を撮ったうえに張り出したのは?きっと脳みそが腐っているに違いない!!まったく、俺はカナエ一筋だって言うのに…。「小鳥遊先生も校長室に呼んでるから」これは…いわゆる年貢の納め時というやつだろうか?迷惑な話だよな。カナエとも相談したいけど…火に油注ぐみたいになりそうだなぁ。豪兄ちゃんだって、花子と相談したいだろうし…。「つよしにぃ…小鳥遊先生、なんかすごく誤解されてい
「そういえば、保健室にいると色々噂を耳にするのよね」その割には豪兄ちゃんとの噂は知らなかったんだなぁ。「それで、どうも太朗と花子ちゃんが付き合ってるとかすでに同棲しているとか噂になってるわよ?」「マジかよ……。いちいち否定してたんだけどなぁ。同棲ってのは誰かここのマンションに入ってくのを目撃したんだろうな?ヤバくない?」「うーん、目撃者が目撃者を呼ぶって感じになるかもねー。ここには豪兄ちゃんも私も住んでるもんね」「ペアが間違ってるけど、噂になってるペアが同じマンションに住んでるのはなぁ」「言い訳できないでしょうね。親の登場かな?避けたいけど。いい歳して親の介入は嫌なんだよね」「あ、わかるー。俺の年齢でもそうだから。特に俺らの親はちょっとな……」「これは会議で言うべきだったわね。ああ失敗。でも、結構な噂だから、豪兄ちゃんも知ってるかな?案外あっちでも話し合ってるかもよ」「花子、結構噂になってるぞ。花子と太朗が付き合ってるとか既に同棲してるとか」豪は独占欲から花子を膝に乗せた。花子は慣れてるのか、諦めてるのか抵抗しなかった。「えー?マンションに入るの目撃されたのかな?確かに学校から帰るの同時になったり、登校時間に同時になったりするけど」「それがいけないのか?目撃者がいるんだろうなぁ。このままだと、俺とカナエが同棲してるとかもウワサになったりするんだろうな。一刻も早く引っ越さないとな!」うーん、結構大変なことになった。学長に呼び出されたりするんだろうか?面倒だなぁ。 「学長に呼び出されたらどうしよう……」「うーん。俺ら全員実家の住所を学校に届けてるからなぁ」「人のうわさも75日で消えないかな?」「今は手軽に写真撮れたりするから、目撃者に写真撮られたりしたらアウトだな。さっきの会議で議題にすべき内容だったな。失敗。一刻も早く物件を探そう。俺やカナエの写真も撮られる可能性だってある。世の中恐ろしいな」引っ越した先で写真撮られたらどうするんだろ?と思ったことは黙っておこう。「あ、引っ越した先で写真撮られた時は仕方ないよな?俺らの仲公表しちゃう?」「私は一応、高校までは卒業しておきたい!」「そっかぁ。その時考えるか!」うーん豪さんは楽天家だなぁ。**************そして、俺ら4人は引っ越した。戸籍も学校に届けてある住所
四人で会議をしました。太朗とカナエの家です。「「俺「「わたし」」達引っ越そうと思うの」」」」全会一致だ。やはり全員原因は『壁が薄い』事。夜の事もそうだけど、他の事もご近所にバレるのは厄介だ。いつ学校にバレるのか……。「そうだ!教室で『豪センセイとカナエ姉ちゃんが出来てる』って噂が広がってる。なんか二人で保健室で密会的な?」当然俺と花子は知っていた。…ケド、無視していた。だって嘘だし。「ああ、密会と言えば密会だけど、あれは豪兄ちゃんを説教したときかな?花子ちゃんの事で」「ああ、花子は毎日のように保健室に行ってるからなー。いいよなー」俺の想いは切実だった。だってよぉ、保健室で白衣のカナエと共に過ごす…、いーなー。「そうなのか?花子すまんな。俺のせいなのか?」明らかにそうだろう?「豪さんのせいといえばそうなんですけど、私が体力ないせいと言えばそれまでで……」花子は赤面している。「ところで、太朗!お前、俺の花子を呼び捨てにしてるのか?」なぜに?俺は豪兄ちゃんに怒られるのだ?昔からなのに…。「どうすればいいんだよ?昔からの癖なんだからしょうがないじゃん」「豪兄ちゃんだって『太朗』って呼び捨てじゃない?彼は私のよ?」『私の』…すごくイイ!!「・・・・・・」いーぞー!豪兄ちゃんが黙った。「私の太朗……」俺は感動のあまり復唱してみた。「コラ太朗!復唱するな!恥ずかしい」カナエに怒られた。でも事実だよなぁ?ちょっとニマニマしてしまう。「昔からの癖なら仕方ないか……」ふっ、豪兄ちゃんになんか勝った感じがする。普段、授業とかで散々いじめられてる(?)俺としては嬉しい。「でも、太朗も花子ちゃんも私達の呼び方は変えたわよ?昔は豪兄ちゃんとカナエ姉ちゃんだったけど。豪兄ちゃんは花子ちゃんに‘豪さん’って呼ばれてるでしょ?私は太朗に‘カナエ’って呼ばれてるもん」カナエの大暴露!「へぇ、そうなのかぁ」豪兄ちゃんはニヤニヤと俺と花子を見る。「っ……。今は呼び方じゃなくて引っ越す話だと思います!」花子が力強く遮った。花子よ…恥ずかしかったのか。「おっと、そうだった。俺と花子はいい物件を見つけてそこに引っ越そうと思う」「豪さん、『マンション買う』って言ってるの。(誰か止めて!)」「やっぱりねー。豪兄ちゃんならそうだと思った。予想通りだ