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第1431話

Auteur: 栄子
それを聞いて、優希は眉をひそめた。「それはどういう意味かしら?」

「人生って、何が起こるか分からないものよ」皐月は肩をすくめた。「つまり、彼の心の病はとても安定しているの。このままいけば、これから普通に生活するのに全く問題はないっていうこと」

それを聞いて、優希は黙り込んだ。

皐月はバッグからファイルを取り出して、優希の前に置いた。

優希はちらりとファイルに目を落としてから、すぐに皐月に視線を戻した。「これは何?」

「新井社長が私のところで受けたカウンセリングの詳細な記録よ」皐月は彼女を見つめた。

「私はプロのカウンセラーなの。新井社長のカウンセリング中は記録のために撮影が必要だったし、専門の助手もずっと付き添っていたわ。だから、私のことを敵だなんて思わないでほしい。むしろ私のおかげであなたの旦那さんは助かっているのだから」

「でも、これは患者さんの個人情報でしょ」優希は皐月を見つめた。「それを私に渡すなんてルール違反よ。哲也に知られたら、訴えられてもおかしくないわ」

「正直に言うと、こんなルール違反は初めてなの。なんだか緊張しちゃうわ」皐月はそう言って茶目っ気たっぷり
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