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第311話

作者: 栄子
「そうね、碓氷先生にどんな考えがあろうが、入江さんが綾の元に生きて帰って来られるなら、それに越したことはないから!」

......

輝は車を空港の駐車場に停め、自ら綾を中まで送った。

その時、誠也はまだ到着していなかった。

だけど、綾はすでに誠也から送られてきたフライト情報を受け取っていた。

「誠也がプライベートジェットを手配してくれたみたい」綾は輝を見て言った。「もう自分で行くから、先に帰って」

輝は機嫌が悪く、片手をポケットに突っ込み、うつむき加減に言った。「彼が来たら帰る」

「心配してくれてるのは分かってる。でも大丈夫。母を迎えに行ったらすぐ戻るから」

「もし彼が入江さんを人質に君を脅迫したらどうするんだ?」輝は冷たく言い放った。「彼の可愛い息子はまだ君が母親代わりに戻ってくるのを待っているんだぞ!」

「今はそれどころじゃないの。とりあえず、どうすれば母を連れ戻せるか、それだけに集中したいから」綾は強い眼差しで言った。「岡崎さん、あなたはここに残って。手伝ってほしいことがあるの」

輝は顔を上げて彼女を見た。

綾は彼を見て言った。「私からの連絡を待っててね」

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