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第473話

Auteur: 栄子
婚約?

綾は、目の前に差し出された招待状を見つめた。

だが、彼女はそれを受け取ろうとはしなかった。

「中島さん、結構です」綾は音々を見つめて言った。「誠也と私は、離婚後も関係を続けるような間柄ではありません。招待状をもらっても、お祝い金を包むのが面倒ですから」

「二宮さん、そんなに警戒しないでください」

音々は優しく微笑んだ。「私は子供を産めない体なので、誠也には安人くんだけしかいません。碓氷家は今後、安人くんが継ぐことになりますし、私も安人くんに頼って老後を過ごすつもりです。本当の息子のように大切に育てていきますので、あなたとも仲良くできたらと思っています」

綾は眉をひそめた。

音々は子供を産めないのか?

「受け取ってください。義理の母になるのは新米だから、実の母親であるあなたの協力が必要なんです」

音々は招待状を綾に押し付け、安人の手を引いて車に乗り込んだ。

綾は車が走り去るのを見送った。

輝が近づいてきて、綾の手から招待状を取り、広げて中身を確認した。

「誠也はなかなかやるな。離婚協議書には、君は3年間再婚できないって書いてあるのに、自分はすぐに再婚するな
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