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第701話

Author: 栄子
0時ちょうど、花火の音が空に響き渡った――

梨野川の上空に、色鮮やかで壮大な花火が打ち上がった。

1億円以上もする花火は特注デザインで、様々な模様が次々と現れた。

10分以上も続いた花火のフィナーレには、夜空に大きく【子供たちと綾が健康で、幸せな人生を送れるように】という文字が浮かび上がった。

その文字が表す子供たちとは、優希と安人のことだ。

健康で、幸せな人生を送れるように。

人生で求めるもの、そして求めていたものは、まさにこれだった。

綾は夜空に浮かぶ文字を見つめた。ほんの数秒で消えてしまったけれど、その言葉は彼女の心に深く刻まれた。

彼女は隣にいる男の方を向いた。

彼は二人の子供を抱きかかえていたが、彼女の視線を感じたのか、俯いて彼女を見た。

この時ちょうど夜空から雪が舞い落ちてきた。

そんな中、二人は見つめ合った。

互いの気持ちはこれまでになく穏やかだった。

夜の暗闇に、男は溢れる愛情を瞳の奥に秘め、優しくこう言った。「綾、明けましておめでとう」

綾は微笑んで、「明けましておめでとう!」と返した。

「お父さん、明けましておめでとう!」優希は誠也の首
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