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第795話

作者: 連衣の水調
「子どもの頃、甘酒を作ってた場所はどこだ?」

静華は無理やり顔を上げさせられ、胤道の輪郭を見つめた。次の瞬間、顔を背けた。

「大事なの?どうせ、行かせてくれないでしょ」

胤道は、静華と純の子ども時代からの親しい関係が気に入らなかった。

純と静華が仲良ければ仲良いほど、自分と静華はますます遠くなるように感じた。

二人の間には、自分の知らない秘密がある。

「大事じゃない。だが、あいつがお前に何を残したのか、知る必要がある」

「怖いの?」

静華は冷たく笑い、胤道を見つめて言った。

「純君が残したもので、私があなたから逃げられるかもしれないと、怖いの?」

胤道は答えず、ただ彼女をじっと見つめた。

静華は静かに彼の手を振り払った。

「それなら、心配しなくていいわ。もし本当にあなたから逃れられる方法があるなら、純君が今日まで黙ってるはずないでしょ」

その言葉は確かに一理あった。もし逆転できる可能性があるなら、純が今まで待つはずがない。

そもそも、純にそれほどの力があるわけでもない。

おそらく、ただの脅しだろう。

そうは思っても、胤道は油断せず、棟也にメッセージを送り
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