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第7話

Author: きゅうりラテ
モニターに映し出されたネガティブな書き込みの発信元は、すべてライバル企業であるヒサツネ商事の公式サイトだ。

社名は伏せられているが、どう見てもウチへの攻撃だ。

【縁故採用ばかりで実力者を冷遇】

【パワハラ管理職が新人をいじめて退職強要」

文面からは、ネチネチとした悪意が滲み出ていた。

そして、投稿者名には堂々と「江川」とあった。

私は思わず吹き出した。

会社を辞めてすぐ、ライバル企業に寝返ったわけだ。

しかも、我が社を潰す気満々で。

ほどなくして、部下がタブレットを持って血相を変えて駆け込んできた。

「部長、これを見てください!江川さんがヒサツネの記者会見で、うちの会社を告発してます!」

タブレットを受け取ると、画面には記者会見の生中継が映し出されていた。

健太は髪を撫でつけ、スーツを着こなし、いかにも真面目そうな顔でカメラに向かって語っていた。

「私が以前勤めていた会社には、深刻なコンプライアンス違反があります。

管理陣はコネだけで人事を決め、有能な社員を弾圧し、あろうことかインターン生まで退職に追い込みました。

今日私がここに立ったのは、ある企業への警告です。

ビジネスは誠実に行うべきであり、不正な手段で従業員を苦しめたり、市場を混乱させてはならないと!」

彼が話し終えると、隣に立っていた玲奈がすぐに目を赤くし、ティッシュで涙を拭いながら訴えた。

「入社初日から、上司に目をつけられて……罵倒されるだけじゃなく、他の人にも無視されるように仕向けられて。

江川さんが助けてくれなかったら、どうなっていたか……」

二人の息の合った演技は見事なものだった。

コメント欄には事情を知らない一般人からの玲奈への同情や、我が社への非難が殺到していた。

「ブラック企業を許すな」というハッシュタグまで作られ、瞬く間にトレンド入りしてしまった。

その悪影響はすぐさま出た。

その日の午後だけで、三社の取引先から契約保留の連絡が入った。

公式サイトへの問い合わせは激減し、業績は急降下した。

私が対応に追われていると、健太から電話がかかってきた。

出た途端、彼の勝ち誇った声が耳に飛び込んできた。

「どうだ?まだ減らず口が叩けるか?」

玲奈の声も聞こえてくる。人の不幸を喜ぶような口調だ。

「暴露をやめてほしかったら、誠意を見せなさいよ
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