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第488話

Auteur: 風羽
輝の目は滲み、肩に手を置いた相手へ低く言った。

「京介に礼を言わなきゃな」

そして表情を引き締め、東の空に昇る太陽を仰ぐ。

「出発だ!」

朝陽が彼の背を染める。

救難服に包まれた長身のシルエットが、海へと向かって進む。

人の群れの中で瑠璃はすぐに彼を見つけ、大声で叫んだ。

「輝!気をつけて!」

振り返りはしなかった。ただ片手を上げ、静かに振っただけだった。

……

およそ三百人の隊が、ブライトンの町をくまなく探索した。

三昼夜。

輝の脚は塩気を帯びた水に浸され、皮膚が剥けるほどになり、眠気に耐えきれぬ時だけ物陰で三十分足らずの仮眠をとり、すぐに再び立ち上がる。

三日目、乾パンも底をつきかけた。

その夕刻、町の上空に警報が鳴り響いた。

「今夜、再び津波が襲来します。全ての救援隊は直ちに退避してください」

スピーカーの声が繰り返し町を覆う。

各国の救助隊が次々と撤収し、海が鎮まるのを待つしかない状況。

輝は顔を拭い、茫然と群れ飛ぶ海鳥を見上げた。

琢真も人だ。救援隊員たちもまた人間であり、家族を持っている。

彼は深く息を吐き、命じた。

「撤退だ。バス
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