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第960話

작가: 風羽
夕方になり、夕梨は目を覚ました。

意識が戻った途端、腰はだるく、全身がばらばらになったように痛む。

……

彼女はゆっくりと寝返りを打ち、柔らかなベッドに仰向けになって、手で照明の光を遮った。

けれどしばらくすると、じっとしていられず、布団を跳ねのけ、裸足のまま分厚いウールのカーペットを踏みしめ、寝室の大きな窓の前へ行く。

手を伸ばしてカーテンを引くと、目に飛び込んできたのはスイスのユングフラウだ。

連なる雪山。

山頂には白い雪が厚く積もり、麓には濃く鮮やかな緑が広がっている。

――息を呑むほど、美しい。

胸が弾み、黒い男物のシャツ一枚を身にまとったまま、彼女はソファの背に身を預け、外の雪景色を眺めた。

心は満たされ、身体の痛みさえ忘れてしまう。

早く外へ出て、スキーがしたい。

そう思った、その瞬間――細い腰に腕が回され、熱い胸に引き寄せられる。

見なくても分かる。寒真だ。

数日ぶりの再会。

離れていた時間が想いをいっそう強くしていた。

三度もしっかり愛し合ったというのに、寒真の体力からすればまだ足りない。

それでも彼は夕梨の身体を気遣い、深追いはしなか
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