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第556話

작가: 風羽
その日を境に、翔雅は澄佳を追い回すことをやめた。

一ノ瀬夫人は二人が結ばれないと悟り、内心落胆しながらも、時折悠を呼び出してはスーパーに出かけたり、一緒に料理をしたり、澄佳の話をしたりした。

悠はまだ世間慣れしておらず、どこか青臭さが残る青年だった。

だが、そのぶん誠実で礼儀正しく、一ノ瀬夫人との時間を楽しみながらも、常に一線を守っていた。

投資の件については、一ノ瀬夫人の強引な説得に折れて翔雅が署名した。

当事者である翔雅も澄佳も姿を見せず、双方の弁護士だけが手続きを済ませた。互いに余計な憶測を避けたい思惑があったのだ。

深秋、映画【風のささやき】が風見市でクランクインした。撮影は正月まで続く予定だ。

澄佳は再び睡眠薬に頼るようになり、時折カウンセリングを受けて催眠療法で気を落ち着けていた。翔雅との連絡は途絶え、あの夜の出来事は水に流したかのように過ぎ去った。

十月末、澄佳は一ノ瀬夫人から電話を受け、悠の撮影現場に一緒に行かないかと誘われる。

澄佳は一瞬考えたものの、あまりにも親しげすぎると感じ、やんわりと断った。

一ノ瀬夫人は敏い。澄佳が拒んだ理由が、息子の存在
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