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第635話

Author: 風羽
その正月を、翔雅は丸ごと真琴に費やした。

一度は看護師に任せようとしたが、翔雅がいなければ真琴は薬を飲まず、時には自傷をほのめかす。結局、彼は駆けつけるしかなかった。

時が経つにつれ、彼は疲れ果て、まるで運命を受け入れるような諦めを抱くようになった。

松の内も明けた頃、真琴は退院した。行き先は、あのマンション。翔雅は彼女のために家政婦を一人つけてやった。

だが真琴は頻繁に電話をかけてきては「一緒にご飯を」と呼びつける。

精神科医の通院も必要で、常に誰かにそばにいてほしい様子だった。

翔雅は真剣に、彼女を海外で静養させることを考えた。

ある日の夕方、まだ六時前にマンションを訪れた。

家政婦は元々別荘から来ており、本土料理が得意だった。真琴は懐柔しようとしたが、家政婦は仕事以上のことは口にせず冷淡だった。

何度も「交代してほしい」と訴えられたが、翔雅は取り合わなかった。

その夜、翔雅は話があって、家政婦を早めに帰した。

靴を脱いで食卓に向かうと、真琴は部屋着姿で彼に汁物をよそい、まるで妻のように振る舞った。

「寒いでしょう。スープを飲んで温まって」

ドアが静かに閉
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