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1.大嫌いな常連客③

ผู้เขียน: 鷹槻れん
last update ปรับปรุงล่าสุด: 2025-08-02 15:21:49

それに……そもそもそういうのって、そんな軽く、今からご飯どう?みたいなノリで言っていいものなの!?

もっとこう、照れたりはにかんだりしながら恐る恐る相手におうかがいを立てるものなんじゃ……ないの?

少なくとも私は……それがいい。

そんな風に大事に大事に言葉をつむいでくれる人が……いい。

あと、私だけを見てくれる人じゃないと嫌!

ので、あれは知らない。

聞かなかったことにするっ!

***

それにしても……よ。

馬鹿みたいにいらない時間を食ってしまった。

バスが来る時刻まで、あと一分ないじゃないっ。

乗り遅れたらどうしてくれるの!?

思いながら息を切らせて走って……走りながらあの人だって、朝の診察時間に間に合わなかったら困るんじゃないの?ってふと考えてから、今日は木曜日で休診日だったんだ、って思い至った。

どこまでもマイペースで自分勝手な男!

自分が休みなのをいいことに、朝っぱらから私のこと、からかいに来たんだ。

そう思ったら、背後に置いてきたかなり年上のバカ小児科医のことが、たまらなく憎らしく思えた。

やっぱりアイツ、大嫌いっ!

***

走って走ってようやくバス停が見えてきたところで――。

バスが! 乗らないといけなかったバスが! 角を曲がって走り去っていく様が目に入った。

もぉー、もぉー、もぉー! 本ッ当最悪っ!

あの男の通せんぼさえなければ余裕で間に合っていたはずなのに。

一限目はどうしても落としたくない講義だ。どうしよう……。

バスは上りも下りも一時間に一本か、多い時間帯でも2本。

次の便を待っていたのでは、完全に遅刻。

(タクシーで……)

ふとそう思ったけれど、片親世帯の貧乏学生の私にはハードルが高すぎる。

そんな無駄遣いをしたら、必死で働いて私を大学まで行かせてくれている母に申し訳が立たない。

誰かお友達と乗り合いで、とかならまだしも、一人で乗るのとか……絶対に無理。

うー。

バス停まであと数メートルという地点に茫然と立ち尽くして泣きそうになっていたら、諸悪の根源がのんびりと追いついてきた。

「なぁ、なぁ。――ハウスって……俺、犬じゃねぇんだけど」

言われて、「犬の方がマシ!」と睨みつけたら「わー、凜子ちゃん、ご機嫌斜めぇ〜。絶対女の子の日だろ?」って更に神経を逆撫してくるとか……。

この男には本当、デリカシーってものがないのかしら。

「本気でイライラするんで、話しかけないでもらえますか? 私、あなたみたいに暇じゃないので」

ショルダーバッグの持ち手を、ギュッと力を込めて握ってから、声を低める。

威嚇、ほどではないにせよ「不機嫌です!」って気持ちを全面に押し出せた声だったはずなんだけど。

あろうことかバカ男はしゅんとして引き下がるどころか、私の頬をギュッとつまんできて。

「にゃっ、にゃにひゅるんでしゅか!」

口角が持ち上がるようにギュッと口の端を持ち上げられて、抗議の声が悲しいくらい間抜けに聞こえてしまう。

悔しいっ!

忌々しい手をさっさと払い除けてしまおうと、私の頬に伸びた手を掴んだら「キャッ! 凜子ちゃんったら男の手をつかむなんて大胆っ!」って。

いきなり女の子のほっぺたをつかむような人に言われたくありませんっ!

彼の手に載せた指先にギュッと力を込めてキッと睨みつけたら、「だって凜子ちゃん、怖い顔してるからさ。笑った方が絶対可愛いのに勿体ねぇじゃん?」って。いきなり真顔で顔を覗き込んでくるの。

そういうの、本気でやめてもらえませんか?

この人の、こう言うことがサラリとできてしまえるところ……ホント卑怯だなと思う。

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