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第10話

مؤلف: ミントソーダ
退院?

楓がいつ退院の手続きを?なんで自分は知らないんだ?

湊はスマホを取り出し、楓に電話をかけた。

「おかけになった番号は、只今電話に出ることが……」

湊は立て続けに何度も楓に電話をかけてみるが、返ってくるのは冷たい機械音声だけだった。

どうしてだろう、湊の胸に今までにない不安がこみ上げてきた。

楓が電話に出ないだなんて、これまでに一度もなかったのに。

まさか……彼女の身に何かあったのか?

その可能性を考えただけで、胸のが一気にざわめき始めた。

隣にいた健太は、病室から母親がいなくなって、電話も繋がらないのを見て、湊の袖を引っ張った。

「パパ、ママはおうちに帰ったんじゃないかな?」

帰った?

そうだ。

医者は、楓の体は特に大きな問題はないと言っていた。それに楓は自分のことを家政婦だと思い込んでいるから、勝手に退院して家に帰ったのも不思議ではない。

そう思うと、湊は健太を抱き上げ、足早で病院の外へと向かった。

家に着いてドアを開けるなり、声を大きくして楓の名前を呼んだが、返事はなかった。

湊は眉をひそめて、2階の寝室へ探しに行こうとしたが、健太に服を掴ま
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