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34話

Auteur: 籘裏美馬
last update Date de publication: 2026-02-09 18:25:11

ガラガラ、と扉の開く音が聞こえたような音がする。

そして、誰かと誰かが話す声がもみじの耳に薄っすらと届いてきた。

だが、もみじの意識は微睡みの中にあり、会話内容までははっきりと聞こえなかった。

そして、再び扉が開く音がして、閉まる音が聞こえた。

その後は、室内はしんと静まり返った。

もみじは再び深い眠りについた。

「──ん」

ふ、ともみじの意識が浮上する。

酷く頭が痛いような気がして、もみじは自分の額を抑えた。

「あたま、痛い……」

ズキズキと痛む頭に、もみじは眉をぐっと寄せる。

すると、もみじの額にひやりと冷たいシートがぺたり、と貼られる。

途端、痛みが和らいだような気がしたもみじは、表情を柔らかく緩めてほっと息をついた。

「……ありがとう──お……かあ、さん……」

もみじは、懐かしい夢を見ていた。

幼い頃。

まだ母が健在だった時に、もみじが熱を出して、母親に看病してもらった事を薄っすらと覚えている。

もみじが泣けば、すぐ隣に横になってくれてお腹を叩いてくれた。

もみじが頭が痛い、と言えば熱を下げるシートを額に貼ってくれた。

そんな、懐
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