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第7話

Author: 草原の晴天
彼は診断書を手に取り、一目見る。

それからパソコンのキーボードを何度か叩く。

「ああ、この子か」

医師は眼鏡を押し上げる。

その口調はいたって穏やかで、ただ事実を告げているだけだ。

「よく覚えていますよ。

半月ほど前に一度、ここへ来ています。

この子は、体を酷使しすぎています。

顔色なんて、まるで死人のようでした。

そのときも、すぐに薬を飲まないといけない、これ以上放置したらダメだと伝えました」

父は、机の端を指が白くなるほど強く握りしめる。

「それで……あの子は、薬を受け取ったんですか?」

医師は首を横に振る。

そして、ため息をつく。

「薬は処方しました。

全部合わせても、5500円ぐらいです。

ところが、彼女は処方箋を持ったまま、会計窓口の前にずっと立っていました。

私は見ていました。彼女はポケットというポケットを全部ひっくり返していたんです。

最後には、小銭をかき集めて、何度も数えていました。

それでも、五千円すら出せなかったんです」

医師はパソコンの画面を見ながら、話を続ける。

「結局、支払いはしませんでした。

処方箋を折りたたんでポ
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