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第16話

Auteur: 宗正安奈
会場は騒然となった。

全員の視線が、一斉に背後のスクリーンに集中した。

最初に映し出されたのは、5年前の悦美の交通事故現場の映像だった。

視点は一台の乗用車のドライブレコーダーからのものだった。

事故現場は人里離れた場所で、監視カメラはなかった。

修司は5年間、干し草の山の中で針を探すように探し続け、ようやく当日通りかかった唯一の車を見つけ出した。

幸いにも、車の持ち主はドライブレコーダーの記録を定期的に保存する習慣があった。

映像を通して、誰の目にもはっきりと映っていた。凛音が車を故意に操り、歩道を通常どおり通行していた悦美に後ろから突っ込み、彼女を十数メートルも吹き飛ばしたのだ。

現場の状況は明白で、悦美が発狂して自ら車に突っ込んだという可能性は全くなかった。

彼女は自分の背後に常に車がついてきて、狙われていたことすら知らなかったのだ。

その後、スクリーンには凛音が重要人物たちを買収する写真、動画、音声が次々と表示された。そして5年前、あの裁判前に、裁判長の口座に一度に4億円現金を振り込んだ証拠まで映し出された。

休憩室での二人の明瞭な会話の音声も含まれていた
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    「そうか?」時雨の声はかすかだった。彼の目の奥には偏執的でありながらも優しい光が宿っていた。「いいさ、なら永遠に俺を憎め。少なくとも、俺のことを永遠に覚えてくれる!」そう言うと、彼は隣のボタンを力強く押した。最初の強烈な電流が瞬時に時雨の全身を貫き、血管が浮き出るほど筋が張った。続いて、あらゆる方向から次々と電流が襲いかかるが、彼は目も閉じず耐え抜いた。そして、穿刺の装置が作動した。ベッドの上にびっしりと並んだ針が一斉に彼の体を貫き、もともと傷だらけの身体に無数の穴が開いた。血は瞬く間に体から噴き出した!彼は唇を引き裂くように笑った。「悦美……愛してる」悦美はその場に立ち尽くし、爪を深く掌に食い込ませた。彼女は、彼の血が床に滴る様子や、徐々に虚ろになっていく瞳を見つめた。駆けつけた警察がブレーカーを落とし、手錠をかけて救急車に連れて行く様子も目にした。それでも、彼女は結局、一言も口にしなかった。背中に冷や汗がびっしょりと染みる中、彼女は温かく広い腕の中にそのまま倒れ込んだ。修司の、まるでガラス越しに響くかのような虚ろな声が、徐々に彼女の狂いそうな心を落ち着かせた。やっと、すべてが終わったのだ。……2年後、時雨は出所した。再びすべてを失った彼は、荷物を手に刑務所を出た。朦朧とした意識の中、十数年前に自分の目の前に立ち、太陽のように暖かく笑っていた少女の姿が見えた。少女は手を振った。「時雨、おかえりなさい」彼は悲痛な笑みを浮かべると、烈日を浴びながらひざまずき、声をあげて泣き叫んだ。ちょうどスマホには、M国の環境専門家である悦美と、木村グループの社長が結婚したニュースが流れていた。彼ら家族3人は肩を並べ、記者の取材に応えている。「妻には感謝している。どん底から人生の頂点まで一緒に歩んでくれた。今日俺が手にしたすべては彼女のおかげだ。妻を愛している。そして娘も愛している。娘は正式に改名し、木村花暖となった。俺たち家族3人は、定期的に児童養護施設に寄付する。子どもたちには努力を重ね、希望を決して捨てずにいてほしい。そして、俺の妻のように、いつまでも逞しく、いつまでも輝かしくあってほしい」時雨は嗚咽を堪えきれず、泣き崩れた。かつて彼は、いつか世界の誰に対

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