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16 . ある冬の寒い日に③

Author: 鷹槻れん
last update publish date: 2026-08-06 21:22:50

洗濯物を一通り干し終えた頃には身体がすっかり冷え切ってしまっていて。

(そうだ、お母さんからもらった紅茶……)

 美鳥みどりからティーバッグをもらってすぐの夜、偉央いおと一緒にアールグレイを一杯ずつ飲んだものの、飲み終えるなり偉央いおから「残りは結葉ゆいはがひとりでお飲み」と言われてしまった。

 それは偉央いおからの、紅茶好きな結葉ゆいはに対する純粋な優しさだったのだけれど、偉央いおと一・緒・に・紅茶を楽しみたかった結葉ゆいはは、突き放されたような気持ちになって。

 悲しくてあれっきり棚に仕舞い込んだままになってしまっていた。

(せっかくもらったんだし、私ひとりでも飲まないと勿体無いよね)

 自分の望み通り、偉央いおと一緒に楽しめないからと言って、紅茶自体に罪はない。

 結葉ゆいはは濡れた洗濯物で冷え切った指先を擦り合わせ

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