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継母に溺死された後、私は生まれ変わった

継母に溺死された後、私は生まれ変わった

By:  飯くれCompleted
Language: Japanese
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お母さんが亡くなった後、父が再婚し継母ができた。継母は私にとても優しかった。 ネットカフェの会員カードを作ってくれて、学校をサボるのも応援してくれて、「幸せ教育」だって言ってた。 カロリーと砂糖がたっぷり入った食い物を食べさせてくれて、「女の子は贅沢しなきゃ」だって言ってた。 不良の男と付き合った時も、「恋愛を大事」だって言ってた。 その結果、彼女の甘やかし教育のもとで、私は肥満で醜いダメ人間になっちゃった。 そして、殺され、取って代わられた。

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Chapter 1

第1話

「ねえ、起きて、礼依ちゃん。お父さんが出張に行ったから、特別にあなたの大好きなフライドチキンとティラミス、それにたっぷりのフロートコーラを作ったわよ」

女性の優しい声が耳に届き、私の肩を軽く叩いて起こす。その目には笑みが浮かんでいるが、その奥には微かに感じる隠された冷酷さもあった。

彼女の呼びかけの中で、私は襲いかかる眠気と必死に戦いながら、ようやく目を開けた。

これはどういうこと?

さっきまで冷たい海水の中でもがきながら沈んでいくはずだったが、気が付いたら自分の部屋に戻った。

私は呆然とベッドに座り、周りを見回したあと、自分をつねってみた。本当に夢じゃないのかと確かめたかった。

目の前の見慣れた女性が、また心配そうに話しかけてきた。

「何ぼーっとしてるの?早く起きないと、青空が全部食べちゃうわよ。これ、特別に貴女の為に作ったんだから」

目の前の嫌な顔を見て、私はようやく気が付いた。この状況は、彼女がうちに嫁いできたばかりの頃に戻ってる。

そして、目の前のこの慈愛に満ちた義母、温井心春は、私を殺した張本人だ。

彼女に急かされて起き上がり、彼女はこっそりとしたふりをしながら、私をダイニングへ連れて行った。

ダイニング着くと、テーブルの上には、香ばしい匂いを漂わせるフライドチキンと、たっぷりのクリームがのったティラミス。そして、コップの中でのフロートコーラが冷気を立てている。

彼女はすぐに席について、スプーンでクリームをすくい、それを私の口元に差し出してきた。

「どうしたの?早く食べてみて」

私は口を開けなかった。一瞬だけ時計に目を向けると、針は夜の12時を指している。

記憶によれば、今日の夕食は脂っこい焼肉のごちそうだったはず。それなのに、深夜に寝ている私を起こしてまで、高カロリーな食い物を食べさせようとしている。

これは明らかに私を高血糖や高脂血症の肥満体に仕立て上げ、さらに悪い食生活の習慣を植え付けて体を蝕もうという魂胆だ。

母親を失っていた私は、彼女のことを本当に自分を愛してくれていると思っていたが、死を経験して初めて分かった。彼女は優しさの裏には蛇のような毒を隠している「完璧」な義母だった。

私は胸の中に渦巻く憎しみを必死に抑え、嬉しそうに振る舞った。にこにこしながら彼女の袖を引っ張り、甘えた。

「ママ、私このままダイニングで食べるのは嫌だなあ。青空に見つかったら半分取られちゃうし。部屋に持って帰って、ゆっくり食べてもいい?」

「もちろんいいわよ。母さん、あなたが甘い物が好きなの知ってるから、今日のケーキには特別に砂糖をたっぷり入れたわ。全部食べるのよ!」

彼女は満足そうに私の少し丸くなった顔を見つめて、私が食べ物を部屋に持ち帰るのを見届けた後、満足げに廊下の向こうの部屋に戻っていった。

私は部屋のドアを少しだけ開けて、彼女が本当に休んだのを確認すると、静かにドアを開け、青空の部屋に入った。

温井青空は温井心春の実の娘で、育てられる基準が私とはまったく違った。

1日3食、カロリーも食材の種類も温度も厳しく管理されていて、今日の夕食も野菜サラダだけだったはずだ。

でも、この義母は本当に隙がなかった。私を陥れる計画について、自分の実の娘にさえ一切教えなかった。前世でも今世でも、青空はこれらを全て義母の私への過剰なえこひいきだと思い込んでいて、そのせいで私に対して強い不満を抱いていた。

今や深夜0時、彼女は晩ご飯をあまり食べていなかった。お腹がすいている頃だ。

私が突然現れたことに驚いた彼女は、ベッドから起き上がり、怒った顔で私に文句を言った。

「何してんのよ!」

私は申し訳なさそうにうつむき、小さな声で怯えたふりをした。

「ま、間違えちゃった……」

父は公平さを示すため、私と青空の部屋を隣同士にして、ドアのデザインも全く同じにしていた。

外は真っ暗だし、間違えても不思議なことじゃない。

彼女の鼻に食べ物の匂いがすると、視線が私の持っているトレーに吸い寄せられた。唾を飲み込みながら、眉をひそめて聞いてきた。

「それ、どこから持ってきたの?」

「ママ……ママが作ってくれた……」

私は怯えたふりをして、口ごもりながら答えた。

私の言葉を聞くなり、彼女はベッドから飛び起き、トレーをひったくると、指を私に突きつけて怒鳴った。

「ママって何よ!あんたのママはとっくに死んだでしょ!ママは私のママなんだから!この家で余計なのはあんたなんだよ!」

私は恐れているふりをして頭を下げ、何も言わなかった。

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